2018年5月31日木曜日

お気に入りの場所(京都東山別荘群)


 一年に何度か訪れているお気に入りの場所へ自転車で出かけました。東山別荘群です。日常を離れる異次元の場所です。春の枝垂れ桜、秋の紅葉そして今は、しょうぶの花が美しく咲いている時期です。昨年6月にも訪れて写真を撮りましたが少し遅かったようなので少し早めに行きました。白、紫、薄紫の色とりどりのしょうぶが見頃です。
  






手入れの行き届いた庭園としょうぶ園は、日本古来の美意識を思い起こさせます。築何年の木造建築が長い歴史を感じさせ、日本の良き時代へと引き込まれるような錯覚を感じます。木造建築の重厚さは、現代人が忘れ去った大切なものへの郷愁へとつながります。テレビにはよく取り上げられている東山別荘群ですが、観光客はあまり訪れないようです。京都にはたくさんの寺社仏閣があり、観光名所を回るだけで京都の観光は終わってしまうのかもしれません。訪れる人も少なく、静かでしっとり落ち着いたこの場所は、何度でも来たくなる素晴らしい所です。

東を見ると永観堂の塔が見えます


2018年5月30日水曜日

京都でLe Marche


 先日京都日仏学館でLe Marcheが催されているとの情報を得て出かけました。京都大学の近くにあります。数年前に領事館が大阪から京都へ引っ越ししてきて、フランスから日本へ来ている人達の、拠点になっています。マルシェは月に一度開かれているそうです。





建物の前に広がる庭が会場です。小さなテントがいくつも並び、いろんなお店が出ています。ケーキやクッキーなどの御菓子、有機野菜、雑貨、ワイン、お酒など、その場で買って食べられるようにテーブルやイスも用意されています。お昼は過ぎていたのですが、日曜日なのでたくさんの人が集まっていました。小さなステージではミニコンサートがあったようです。私達が到着した時には、ちょうど演奏が終わったばかりでした。
  





フランスに関わる物ばかりのマルシェと思っていたのですが、そうでもなくて他の国の物も並んでいました。外国から来ておられる人達の、一つの交流の場になっているようでした。建物の中へも自由に出入りできます。中にフレンチレストランがあり、ずいぶん前ですが二回ほど食事をしたことがあります。建物の中には、小さなホールや教室があり、この日はフランス語の体験無料レッスンがあったそうです。もっと早くに情報をキャッチしていたら、興味関心好奇心の旺盛な私は、顔を出しに行っていたかもしれません。フランス語は聞くのも話すのも難しくて大変ですが、遊ぶには面白そうです。娘がフランスに住んで早15年が経っています。京都にいても、フランスと聞くとちょっと覗きに行きたくなってしまう私達です。興味津々です。

2018年5月29日火曜日

嬉しい遭遇(鹿)


 先日買い物に出たついでに、京都市北部にある公園に立ち寄りました。京都のお盆の大きな行事五山送り火で有名な、妙法の裏側にある公園です。自然の姿を残したままで、市民のための憩いの公園となっています。今までに何回かそばを車で通っていますが、公園の中へ入るのは初めてです。残念なことに花は終わっていますが、菖蒲園があります。池があり、ボートが楽しめます。妙法の裏山へ登れます。散策コースができています。休憩のための東屋がいくつかあります。お弁当を持ってまたの機会に出直すことにして、今回は簡単に散策して帰ることにしました。





 


車道をはさんで公園の反対側は、立ち入り禁止となっていて、芝生があり自然林が残っています。その時です。鹿の姿が目に入りました。こんな所に鹿がいるとは驚きです。動きを止めて、じっとこちらを見ています。その鹿の数メートル離れた所に、少し小さめの鹿がいるのに気付きました。小さめの鹿もじっとこちらを見ています。人間を怖がっている様子はありません。急いでポアロに写真を撮ってもらいました。優しい目で、じっと私達を見ています。かわいい姿の鹿ですが、危険は無いかと考えているように見えます。



この二頭の鹿に突然出会って、二年前に丸太町橋の下で遭遇した二頭の鹿を思い出しました。その時は私一人で鴨川散歩をしていたので、残念なことに写真は撮れませんでした。その時も、こんな所で鹿と出会うなんてと大興奮しました。ブログにも書きました。その時に出会った二頭の鹿なのかどうか、事実はわかりませんが私は同一だと確信しています。仲睦まじい姿と優しい眼差しです。じっと見つめて観察しよく考える二頭の鹿です。賢さを内に秘めているようです。とても細くきゃしゃに見える四本の足で、走るとなれば人間に負けません。丸太町橋とはずいぶん離れています。鹿の行動が気になったので、帰宅してから地図で調べました。下賀茂神社の横の出町柳で、鴨川と高野川は分かれます。高野川は妙法の山のきわを通り、上流へと続いて行きます。妙法の山のきわから、公園へと入っていけることがわかりました。不思議に思った鹿の行動が、解明できました。京都市北部の公園は、宝ヶ池公園です。二頭の鹿は、公園から鴨川下流まで行動の範囲を広げているようです。季節によって、気候によって、時間帯によって、また二頭の鹿に出会えるかもしれません。楽しみが増えました。

2018年5月28日月曜日

夏の設え


 京都では連日真夏日が続いています。京都の小さな我が家にも夏が来ました。ストーブを片付けて扇風機を出しました。寝具も冬物から薄いものに替えました。衣類も冬物を洗って片付けて、夏物を出しました。スリッパも冬物から夏物に替えました。長い間ベランダに立てかけて日よけに使ってきたヨシズが劣化してきたので、ポアロが大工仕事でスダレをとめる木の枠を作りました。三つ作りました。ホームセンターでスダレを買ってきて、二枚重ねで取り付けました。一枚では日よけの力が弱いのです。彼の好きな大工仕事です。器用さが発揮されます。不器用な私はそばで見ているだけですが、見事な手さばきに感心するのみです。



  
人それぞれに得手不得手がありますが、ポアロの器用さに助かっています。私達が住んでいるのは、小さなマンションですが、ベランダにヨシズやスダレをかけているのは私達だけです。住居の内側にブラインドを取り付けておられるようです。戸建住宅は別ですが、夏の風物詩といえるヨシズやスダレは、姿を消しています。ポアロ手作りの日よけスダレは、涼しさを感じさせてくれます。この夏一番の設えとなりました。

2018年5月25日金曜日

紫陽花


 まだ梅雨に入っていませんが、六月の花、紫陽花が満開になってきました。京都市役所前の御池通りは、ケヤキ並木が続いています。そのケヤキの足元に紫陽花が植えられています。少し留守をしている間に、紫陽花は満開となりました。青紫の美しい花を咲かせています。清々しい色です。







あちこちに咲く紫陽花の花は、色とりどりです。白、ピンク、水色、青、青紫など、本当に豊富です。梅雨に入ると、雨に濡れて一段と美しくなります。紫陽花との思い出は、紫陽花寺と呼ばれる奈良の矢田寺や鎌倉の明月院、数年前に行った京都の三室戸寺につながります。お花と共に思い出される記憶は、色あせることなく鮮やかによみがえります。大切な思い出です。







2018年5月24日木曜日

珍しい花


 京都の我が家の東側には、浄土宗のお寺があります。町の中心部でありながら、お寺が二つ並んで存在するので空地が広くて住民としては助かっています。そのお寺の建物のそばにある2.5mほどの木が、珍しい花を咲かせました。五月に入った頃から、とても目立つ赤い花が咲き始めました。その数はどんどん増えて、一本の木にたくさんの花が咲いたのです。





ベランダからよく見えるので、何の木かしらと気にしながらも追跡はしていませんでした。ゴールデンウイークが終わり、平常の暮らしに戻った時、赤い花の色が少しずつくすんできているのに気づきました。満開という峠が終わり、下り坂に入ったのだと焦りました。カメラマン兼編集者であるポアロに依頼して、写真を撮ってきてもらいました。彼も興味を抱き、調べてくれました。名前は見た通りのブラシノキ、オーストラリア原産とのことです。赤い花は、ビンを洗うブラシそのもののような形をしています。とても面白い名前です。今までに見たことがありませんでした。身近で新しい花に出会えて興奮しています。

2018年5月23日水曜日

庭に咲く花(3)


 マーガレットの花も満開です。8年ほど前に野良部の部長(娘)が植えたものが他にも飛んだのか3か所で咲いてくれます。毎年たくさんの花を咲かせています。白い花で茎は細く背が伸びる種類です。



  一見ひ弱そうに見えるマーガレットですが、どんな風にも負けることなく、強い芯を持った花です。先日台風よりもすごい暴風が一日中吹き荒れたのですが、身をしならせて暴風が去るのを待っていました。折れることはありませんでした。健気な姿に感動します。マーガレットのように人生を生きていくことは、人間にとって理想のようです。毎年マーガレットの花をそばで見ていて、ついつい人の姿を重ねてしまいます。大好きな花です。

 次の写真は5年ほど前から別の場所に飛んだのか自然に花を咲かせた分家です。




 




す。

2018年5月22日火曜日

庭に咲く花(2)


 ドクダミの花も満開となっています。クチナシの花に似て、純白の可憐な花です。小さい時から見てきたドクダミの花ですが、毎年群生してきれいな花を見せてくれるのは嬉しいことです。




ドクダミの印象は、日当たりのよくない所を好むというものでしたが、今咲いている場所は、建物とコンクリート塀の隙間で少し日が当たる所です。近所にドクダミ茶を自分で作って愛飲されている方がおられるので、毎年きれいに採ってもらえます。三世代同居されている方で、家族六人が愛飲されています。「健康の維持にドクダミ茶は功を奏している」と言っておられます。昔からよく聞くドクダミの効能ですが、なかなか面倒で実践できずにきてしまいました。ドクダミの収穫を喜んでして下さるので、助かっています。

2018年5月21日月曜日

庭に咲く花


 我が家の小さな庭にもいろんな花が咲いています。野良部部長(娘)が昨年八月に種をまいたストックの花がやっと咲きました。順調に芽は出たのですが、そのあとの成長は遅く心配していました。昨年夏の天候不順の後、厳しい寒さの中でも、土の中で成長を続けていたのです。
 
2017年8月18日種をまきました

2018年3月3日 まだこんなに小さい状態でした
月に鉢を変えてから気温の上昇とともに一気に30センチほどに伸びた茎の先に、先週から立派な花が咲きました。色は白、ピンク、黄、紫と、色とりどりでにぎやかです。

5月7日やっと成長を始めました。




三月中旬には咲く予定でしたが、二ヶ月も遅れて開花となりました。人の成長も千差万別です。それぞれに個性を持っています。気長に見守ることの大切さを再認識しています。