2017年12月6日水曜日

終活?

 ポアロが散歩で歩く道の途中にある京町家では、最近不思議なことが起こっています。軒先に「どうぞ使って下さい」と書かれた紙が貼られ、いろんな物が置かれています。ある日、素焼きの植木鉢がいくつも並べられていました。園芸が大好きなポアロは二個もらって帰りました。そこを通る時は、いつも気にしながら歩くようになりました。ある日、その家の前に年配の女性がおられたので「先日植木鉢をもらいました」と、声をかけると「どうぞどうぞいくつでも持っていって下さい。どうぞ使って下さい」と言われました。 
その後も植木鉢が並んでいる時にはもらって帰り、十五個にもなりました。先日は大きなぬいぐるみも並べられていたそうです。私の想像ですが、その女性は終活をされているのかもしれません。家の軒先に物を並べて「どうぞ使って下さい」と貼り紙を書けば、欲しいと思う人がいれば持っていってくれるからです。素晴らしい知恵だと思います。京都市役所の前では、時々フリーマーケットが開かれています。今は工事中なので開かれていませんが、不用品を持ち寄って安い値で売られています。不用品を運び、並べて、一日中時間をとられ、残りはまた持って帰るという重労働です。お金儲けではありません。家の中にある不用品、自分にとっては不用品と思われる物でも、使おうと思ってくれる人がいればたとえ百円であってもその物の価値があったといえるからです。

先日テレビで大型リサイクル店が放送されていました。持ち込まれる物は、いろんな物、本、おもちゃ、家具、電化製品、衣料品など、なんでもありました。引き取り価格はわずかなものですが、ゼロではありませんでした。誰かがもらってくれるかどうか、もらい手がいなければどんな高価なものでもゴミとなります。終活の方法にもいろんなやり方があると知り、私もそろそろ行動を起こさねばと考えています。

0 件のコメント:

コメントを投稿