去りゆく・迎える

　一年３６５日という区切りに感動します。区切りがなくダラダラと無限大に一日が続いていくことは、想像するだけで気が遠くなります。去りゆく年と迎える年への気持ちの切り替えは、人間にとって大事なことだと思います。一年が１２ヶ月という区切りにも助かります。ひと月ひと月気持ちも引き締まり、新鮮な気持ちで次の月を迎えられます。

　人間は、子供も大人も日々成長していると思っています。身体については成長期がありますが、精神的分野は最期まで成長し続けるのではないでしょうか。このことは個人差が大きいと思いますが、成長し続けるためには内省できる自分を持ち続けねばなりません。以前テレビで見た外国のシニアのご夫婦の言葉が印象的でした。いつも仲良く手をつないでおられるお二人に「いつまでも仲良くするための秘訣は何ですか？」と尋ねると「お互いに磨き続けているから」と答えられました。この言葉をどう理解するかは、人によりまちまちでしょうが、単純に外見だけを気にしているのではありません。「人間を磨く」は、精神的成長をし続けるということだと思います。時々は自分を見つめる目を持ちたいですね。