先日姪が子供をつれて遊びにきました。三歳の男の子です。姪夫婦は共働きをしているので、保育園へ通っています。久しぶりに顔を合わす私達に、人見知りもせず愛嬌をふりまいてくれます。ほとんどの友人には孫がいるのですが、いない私達は、小さい子供が珍しく興味津々です。遊び相手をしながら、いろいろ観察してしまいます。自分達の子育ての時は、何もかも初めてのことであり、とにかく余裕がなく必死でした。そのことを思えば小さな子供がまるでペットのようにかわいくて、いろんな反応を見るのが面白くて、孫のいる友人達の気持ちが少し理解できたような気がします。小さい子供は、自分の家やおばあちゃんの家や、あるいは保育園など、日常慣れ親しんでいる場所から非日常の場所へ来ると、とても興奮するようです。すべてが目新しく、すべてに探究心が生まれ、すべてが遊ぶ道具に変わります。ポアロ(夫)が建築に携わる仕事をしてきたので、家の中には何でもない小さなものがいろいろあります。タイルの見本、玄関ドアの見本、ネジ、ナットなどがあちこちにあります。三歳の男の子は、それぞれに大変興味を示し、一人黙々と遊び始めました。ネジ、ナットをいじっては分解し、また元のように組み立てたりと夢中で遊びます。
大きなボルトとナットがおもちゃになりました |
音楽が鳴ってくると、全身でリズムに合わせ踊ります。その姿はかわいくて面白くて、私達を笑わせてくれます。三歳となると、いろんな言葉も話せます。保育園でお友達から、またテレビからもどんどん吸収していきます。知能は、スポンジが水を吸い取るように目覚ましく発達します。新しい人との出会い、物との出会い、新しい体験などすべてが記憶されるようです。自分の家には無いもの、階段も珍しく、テニスボールをころがせては有頂天になっています。ポアロが「子供のための木製大工道具セット」をプレゼントしたのですが、大興奮になりその大工道具に没頭し、ずい分の時間熱中して遊びました。
そして最後にポアロが三十年以上前、娘たちに作った最高傑作のドールハウスを披露すると「すごい!すごい!」の連発です。当時大ブームだったシルバニアファミリーの二階建ての家や、家具(ベッド、テーブル、イス、棚、ベンチ、レンジ台、流し台、水かめ)や食べ物(キャベツ、カボチャ、りんご、ぶどう、さつまいも、バナナ)が並んでいます。
家には玄関のドアや天窓、煙突もあります。二階へ上がる梯子もあります。水彩絵の具で色付けした食べ物は、大人の爪ほどの小さなものですが、本物そっくりの色合いです。家の中には、シルバニアファミリーくまの家族がいます。お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、赤ちゃんです。お友達のうさぎ一家やきつねくんたち、りすくんたち、もぐらもいます。ベッドに寝かせたり、イスに座らせたり、テーブルに食べ物を並べたりして、満面の笑みで遊びます。我が家で遊び続けてずい分の時間が過ぎました。まだまだ遊びたいという表情ですが、今回はここまでとなりました。
三歳の男の子の仕草やおしゃべり、考える力など、そばで見ていた私達は、子育てに奮闘していた遠い記憶を思い出すとともに、孫遊びを体験させてもらいました。
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