先日久しぶりに名古屋へ行ってきました。ポアロ(夫)も私も、それぞれの友人に会うことになりいそいそ出かけました。私は半世紀を上回るお付き合いの友人です。時々電話やメールではおしゃべりしていますが、会うのは久しぶりです。長い年月を経ても変わることなく、何でも話し合える間柄です。私達は会うなり次から次へとおしゃべりが始まりました。まずは近況報告です。お互いに結婚し子供を育て社会へ送り出し、今は夫も一線を退き悠々自適の暮らしです。しかし彼女は現在豆台風の中にいます。娘さん家族がアメリカへ三年行っていて、この夏に二人の子供を連れて娘さんが帰国しました。夫はあと一年ほどアメリカで仕事をします。子供の教育のための選択とのことです。一年後にどこへ赴任するかは未定です。そのため娘さんと子供たちは、それまでの間実家に居候ということになったのです。友人には息子さんと娘さんがいるのですが、独立させた後は夫婦二人だけの静かな生活でした。そこへ育ち盛りの元気な男の子が二人やってきたのです。賑やか過ぎるほどの生活に一変しました。しばらくの間ということで、友人夫婦は大家族を楽しんでいるようです。私は京都と三重を行ったり来たりの落ち着かない暮らしについていろいろ話しました。近況報告に始まり、健康問題、家族について、これからのことについて、年齢を重ねて起こる周りの人達のいろんな不都合についての情報交換など、話は尽きることがありません。それでも時間は刻々と過ぎていきます。名古屋駅周辺は、次から次へと新しいビルが建ち、私の知っている名古屋駅周辺とはずいぶん様変わりしています。友人の案内であちこち歩き回りましたが、私一人では今どこにいるのかさっぱりわかりませんでした。友人が予約しておいてくれた中華料理店で昼食をとり、新しいビルをいくつも回りました。高層のビルではハイスピードのエレベーターで51階まであっという間に上がります。スカイガーデンもあります。夕闇迫る名古屋の街を見ながらのティータイムは、落ち着いた雰囲気のお店で寛げました。ポアロとの約束の時間も忘れ、一時間近くも待たせてしまいました。それでもまだまだ話は終わりません。名残り惜しい気持ちでまた会う約束をして友人と別れました。
ずいぶん前のことになりますが、私達家族は東京に住んだ後、転勤で三重県に引っ越しました。愛知県と三重県の県境にある大きなニュータウンです。特急バスで名古屋駅まで40分ほどです。娘の音楽のレッスンに付き添い、毎週名古屋へ通いました。名古屋駅周辺にあるいくつかのデパートで、時々は買い物をしましたが、人生の真っ赤に燃える夏の時代である当時は遊び回ることもなく、さっさと用事を済ませてとんぼ返りをしていました。そんな中での名古屋駅周辺の記憶は朧ろげです。久しぶりの名古屋駅周辺は、近代ビルや高層ビルが建ち、大都市名古屋を思わせます。姪が今年の春竣工した大名古屋ビルヂングの16階で働いています。今回ことづけものがあったので、短い時間でしたが姪に会うこともできました。16階からの眺めは素晴らしいとのことでした。近いようで遠い、遠いようで近い名古屋へまた行きたいとポアロと話しています。
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