2016年11月16日水曜日

アガサの毒薬

 私達家族全員アガサ・クリスティ―のファンです。「ミス・マープル」、「名探偵ポワロ」などのテレビドラマや映画は欠かさず見ています。トリックやその推理はもちろん面白いのですが何よりも惹かれるのはその登場人物と時代背景を再現したお城や車、汽車などです。少し貴族趣味的な所はありますがミス・マープルやポアロの人間性がドラマの魅力を倍増しています。さらには日本語吹き替えの声優さんたちの個性も見事なものです。私の夫もこのブログではペンネームとして使っているほどです、・・・ポアロ(夫)・・・。
 推理はいつも難解で、いかにも犯人と思われる人は犯人ではなく、そうではないような人が犯人という定石はわかっていても騙されます。
 今回、ポアロ(夫)が図書館で「アガサ・クリスティーと14の毒薬」という本を見つけてきました。現在再放送されている「名探偵ポアロ」においても毒薬による殺人がよく仕組まれています。ポアロ(ドラマの)は薬瓶を見るといつも毒薬を疑い、匂いをかいだり少し舌にのせたりします。毒薬を推理小説に持ち込むのはアガサが過去に薬局の手伝いをしていたからだそうです。



 この本はアガサの作品とそれに使われた毒薬を解説しています。観たことのあるドラマが多数なので面白いのですが著者であるキャサリン・ハーカップさんは科学者なので結構難しい内容となっています。毒薬としては最近日本でも実際に犯罪に使われたタリウムやトリカブトヒ素、シアンなど怖い名前が出てきます。先日テレビで見た名探偵ポアロの「もの言えぬ証人」ではリンを飲まされた被害者が体から青白い光を発して死に至りました。これについても詳しい説明が書かれています。アガサファンには興味ある本だと思います。

 なお、Poirotはベルギー人でこの本では「ポアロ」、テレビでは「ポワロ」とされています。また下のポートレートでは「ポアロ」、と混在しています。


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