2016年2月1日月曜日

道徳教育

 先日ある京都市立小学校の前を通った時のことです。校門横の掲示板に貼られている文が目にとまりました。「名言に学ぶ」と書かれています。歴史で学んだ人や現代の有名な人の写真とともに名言が並んでいます。


「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、
                          実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし」
                                      
                                                          吉田松陰



「何の志ざしもなき所に ぐずぐずして日を送るは実に大馬鹿ものなり」
                  
                                                        坂本龍馬


「魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと。
         愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること」
                          
                                          オードリー・ヘップバーン



「成功を学ぶためには、まず失敗を学ばねばならない」
                  
                                             マイケル・ジョーダン



 掲示されているこれらの名言を読んで、私はどこかで目にしたような耳にしたような気はしましたが、正確に誰の名言ということは記憶に残っていませんでした。子供達の心に残っていく「名言に学ぶ」という取り組みに感心しました。

 あとでわかったことですが、この小学校は、文部科学省研究指定校となっており、国立教育政策研究所の道徳研究指定を受けた、全国小学校の内2校の1校です。数日前に道徳研究発表会があったとのことです。テーマは「自分のおもいを豊かに表現する子の育成」です。この学校の教育目標は「目を輝かせ今を生きる子」の育成とあります。

「自分のおもいを豊かに表現する人」「目を輝かせ今を生きる人」と、(子)を(人)におきかえても通じる立派なテーマです。私が子供の頃は、偉人から学ぶとか、二宮金次郎の像が学校にあり、まじめにこつこつ努力する姿をいつも心にとどめるとかはありましたが、道徳は家庭教育の中に大きな割合であったように思います。道徳教育という教科になった道徳の分野は、まだ新しいようです。道徳研究発表会では、公開授業のあとに、保護者を対象にした保護者道徳があったそうです。モンスターペアレントという言葉が登場して久しいと思いますが、今はもっともっとエスカレートしているようです。学校は、子供だけでなく親に対しても、道徳教育が必要になっているのかもしれません。    

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