伊勢国司北畠氏が治めた伊勢の国には伊勢神宮があります。昔から伊勢神宮へお参りすることは、日本人の夢でした。実現できない人は、遠くから伊勢神宮の方向に向かって手を合わせました。そのための遥拝所があったり、代表者がお参りする伊勢講という組織もありました。伊勢神宮へとつながる街道は、いくつもあります。以前ブログに書いた三重県津市美杉村奥津宿を含め、伊勢本街道にはいくつもの宿があります。三重県多気郡多気町にある相可宿もその一つです。
櫛田祓川頭首工から神山一乗寺へ、そしてそのあと相可宿へ回りました。伊勢本街道と書かれた古い看板がありました。
立派な常夜灯もありました。古い街並みが続いています。大きなお寺もいくつもあります。しかし歴史の中でその繁栄は下り坂となり、かつては人の出入りも賑やかだったであろうお寺も、土壁がはがれたりという姿になっています。
街道を進むと薬屋の立派な大きな看板がかかっていました。昔は手広く商いをされていたような名残りがあります。現在は薬屋の商いはされていません。町の歴史的遺産になっているようです。
街道には昔の時代の面影があり、その歴史の中で人々が脈々と生き、バトンのリレーが続けられてきて今に至っていることをひしひしと感じます。
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