2015年11月11日水曜日

ふるさとの大河(櫛田川)

 先日久しぶりに三重県中部を流れる櫛田川へ車で出かけました。奈良県との県境である高見山を源流とし伊勢湾へ流れ出ていきます。櫛田川は一級河川です。全長87キロほどあります。河口から10キロほどのところに櫛田祓川頭首工があり、堰ができていて上流から流れてきた水を、櫛田川本流から祓川と灌漑水路に分けています。そこに歩行者専用の橋があり、その橋の存在を知った時から一度訪れてみたいと思っていたのです。
 櫛田祓川頭首工は、昭和31年にできました。歩行者専用の橋を渡りました。橋の長さは、およそ300mほどあります。
向こう岸に魚道が見えます、櫛田川は鮎が棲む清流です

上流側はたっぷりとした水量です

昭和31年の銘板が見えます

車は禁止のようですが自転車は通れそうです

橋から下を見ると結構な高さがあり、目がくらみそうで少し怖い感じです。秋晴れのもと太陽の光を浴びて、水面がキラキラ輝いています。周囲には田園地帯が広がり、のどかな景色です。
 
頭首工とは堰と取水口からなる農業水利施設のことだそうです



橋から上流へ300mほどのところにJRの鉄橋があり、ちょうど下りの特急ワイドビュー南紀が4両編成で通りました。名古屋発紀伊勝浦行きで、4時間弱かかります。しばらくしてから上りの特急列車も通りました。そのあと下りの普通列車や上りの普通列車も通りました。最近は車生活になっているので、電車を見るとはしゃいでしまいます。列車での旅にロマンを抱きあこがれています。特急もよし、青春18切符でのローカル線に乗るのも面白そうです。


逆光で暗いですが「特急南紀」のようです

この先で紀勢本線と伊勢線に分岐します、ローカル線は2両です
櫛田川の西側は三重県松阪市で、東側は三重県多気郡多気町です。多気町の中を伊勢本街道が通っています。以前ブログに書きましたが、伊勢本街道奥津宿から南下してきた伊勢本街道です。その多気町にJR紀勢本線と参宮線の分岐点である多気駅があり、橋の上から駅が見えていました。古い歴史のある村で、兄国(えくに)弟国(おうぐに)という名前がついた地域があります。奈良時代にタイムスリップするようです。ふるさとの歴史や土木遺産・産業遺産について、もっともっと知りたいという思いがふくらんでいます。

今回の写真は松阪市中万(チュウマ)側からとったものです、
  川向うの多気町には兄国,弟国など古い地名があります

向こう岸が兄国、弟国の方向です


0 件のコメント:

コメントを投稿