私は道が大好きだ
道はどこまでもどこまでも続く
あの山の向こうに
私の知らない世界がある
山を越え 谷を越え
知らない町を目指そう
小学五年の時だっただろうか
校舎からまっすぐに伸びる道を
いつもあこがれを持って眺めていた
その道はまっすぐ伸びて山へと続いていた
そして私は行動を起こした
仲良し三人組で旅に出た
目的はただ一つ
まっすぐ伸びる道を歩きたい
どこまでもどこまでも続くと思った道
校舎から眺めていた道をどんどん歩く
まっすぐな道をどんどん歩く
どこで終わるかわからない
日が暮れてきた
辺りが暗くなってきた
少し心細くなった
「もう少しもう少し」と言いながら
しぶる友達二人を引っ張った
そして山にぶつかった
まっすぐな道はここで終わった
大きな達成感を味わった
暗くなった道を急いで引き返した
友達二人は半べそをかいている
町の明かりが見えてきた
父や母 兄や姉が私達を探していた
無事に家へ帰った
みんなを心配させてしまった
主犯は私
本当にごめんなさい
遠い遠い日のできごと
今も道が大好きな私
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