京都祇園祭が近づいてきました。17日の山鉾巡行に向けて、着々と準備が進められています。老舗旅館では、祇園祭の設え(しつらえ)が行われています。玄関の両脇に提灯(ちょうちん)の櫓が立てられ、普段は暖簾(のれん)がかかっているのですが、祭礼のための門幕が張られています。京都での祇園祭の偉大さが伝わってきます。京都市民としては、その仲間に入れてもらえるという誇りを感じます。
10日から鉾建てが始まりました。数多くある鉾の中でも、長刀鉾(なぎなたほこ)や函谷鉾(かんこほこ)・菊水鉾・月鉾が有名です。長刀鉾は「くじとらず」の名の通り、山鉾巡行の先頭を受け持つ鉾です。現在稚児が乗る唯一の鉾です。
四条通に立ちあがった長刀鉾
早くも飾り付けされた函谷鉾
一番大きい月鉾の素晴らしい「縄がらみ」
鉾建てには観光客も集まります。報道陣もたくさん集まり、毎年の夏の風物詩として、ニュ-スで取り上げています。伝統的な工法で、鉾が組み立てられていくのを見るのも面白いです。くぎを1本も使わずに部材を縄で固定する「縄がらみ」という技法ということです。昨日、菊水鉾の鉾建てに遭遇しましたので組立ての様子を見ることができました。
30m近くある菊水鉾の真木の飾り付け
真木の先端は菊の紋章
2m近くある車輪
地面に用意されたあなを中心に真木と横にされた本体を回転し引き上げます
垂直になったところで拍手!!
翌日の朝から土台、車輪をつけて「縄がらみ」夕方には曳き初めとのこと
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