今日は朝から山鉾巡行後祭を見に出かけました。一年で最も暑いとされる大暑の中で、一時間半ほど立って見学しました。雲がわりと多くあり、時々気持ちよい風も吹いてきて、セミの合唱を聞きながら見ることができました。
祇園祭山鉾巡行後祭は49年ぶりとのことで、10の鉾や山の巡行です。今年の話題は、この節目の年に、大船鉾が150年ぶりに復活することです。幕末の「蛤御門の変」の大火で木組や車輪を焼失し、それ以来巡行には不参加だったそうです。祇園祭山鉾巡行は数回見ているのですが、それぞれの鉾や山の歴史は知らなかったので、復活した大船鉾を見ることができて幸いでした。高さは6メ-トルを超え、大きく貫禄がありました。大火で焼失したものもありましたが、ご神体や、織物や刺繍の技術を使ったいろんな懸装品(飾り)が焼失を免れて再興できたそうです。たくさんの人の努力が実を結び、今日の日を迎えられたのだと思うと胸が熱くなりました。大船鉾はくじとらずのオオトリです。曲がり角での辻回しは、見応えがある場面です。観衆から盛大な拍手が起こりました。
小さな山の場合は人間がかついで、グルグルと3回ほど回って、美しくきらびやかな懸装品を見せてくれました。その時は拍手と共に笑いも起こりました。
昨夜は宵山だったのですが、NHKで中継が出てスペシャル番組が放送されました。「祇園祭千年の謎」という番組で、祇園祭山鉾巡行が歩く美術館と呼ばれるほど、世界的にも貴重な織物を見せてくれるという内容でした。なぜ京都へ、なぜ祇園祭に、という謎を解析してくれました。祇園祭を通して、世界との関わりや日本の歴史、京都の歴史を知りました。驚くことがたくさんありました。
ベルギー→オランダ→徳川家→京都の豪商のタピストリー
山鉾巡行の後に、花傘巡行がありました。祇園祭は八坂神社の行事です。八坂神社の氏子地域には花街もあります。舞妓さんや芸妓さん、子供みこし、子供が馬に乗って10頭ほどの馬の列もあり、華やかでにぎやかで、観衆を楽しませてくれました。
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