先日テレビで「最期を迎える所は病院か施設か」という内容を放送していました。家族、医師、医療従事者、介護従事者が集まって会議を重ねた結果、本人(九十四歳女性)は「最期は家で迎えたい」との希望を持っていましたが、結局は施設で最期を迎えました。病気の場合は選択の余地がありませんが、それでも本人が「最期は家で」と望めばひょっとして叶えられるかもしれません。
終の住み処を考える時、結局はお金です。超高級老人ホ-ムは、億のお金がかかります。高級老人ホ-ムは、五千万ほどかかります。年金で賄おうとすれば、入居できるところは、レベルを下げなければなりません。たくさんの入居希望者で入りたい時にすぐ入れるわけではありません。自宅におれる限りはおりたいのがみんなの心情です。しかし子供に迷惑をかけたくない、自分のことは最期迄自分で何とかしたいと思えば、仕事を終える頃には青写真を作っておかねばなりません。
以前私がボランティアで訪問していた有料老人ホ-ムは、入居金は低くしてありますが、月払いが高くなります。入居されている方は、経済レベルが高い人達でした。みなさん自宅はそのままにして入居されています。年金だけでは賄えません。上乗せ分を貯蓄から切り崩していかねばなりません。費用が高い分、中身は充実しています。老後を楽しく過ごせることができます。子供に頼らず自分の力で最期迄生きていこうと、考えておられる人達でした。有料老人ホ-ムですから、最期迄安心して暮らせてみとりまでしてくれます。
世界一の長寿国日本、少子高齢社会を突き進む日本では、これからはホ-ム、施設で最期を迎える高齢者がどんどん増えていくのではないでしょうか。
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