2013年6月15日土曜日

親孝行(1)


 先日、ラジオで親孝行について話していました。現代の人は、親孝行するにも

  お金がない

  時間がない

  何をしたらよいかわからない

というアンケ-ト結果が出たと言っていました。

「孝行のしたい時分に親はなし」とよく言われますが、子がお金、時間、に余裕ができる年齢になれば、親は高齢となりそろそろ去る頃になるからでしょう。
 

 私は結婚する日の前夜、親に手紙を書きました。今までの感謝と、自分が幸せになることが親孝行につながることだと書きました。そして旅行に飛び立つ寸前に母に手渡しました。飛行場からのバスの中で母は手紙を読み、涙がこぼれて泣けて泣けてと、数年経った頃に私に言いました。二十代の私が書いた手紙は、長年母の手元に大切にしまわれていたことを母亡きあとに知り、今は私が思い出の品として持っています。

 結婚してからは、母の日、父の日、中元、歳暮とささやかなものを贈りました。決して高価なものではありません。親に心配をかけないように、私のことで親に苦労をさせないという私の気持ちは、父、母を見送る時まで揺るぎませんでした。

 自分が親になって、親は一生子供のことを心配し気にかけているということを痛感しています。親業は自分が生きている限り続きます。親の立場から見れば、子供がお金や時間を使い、何かをしてくれることを期待するなどありません。とにかく健康で子供が自分の思うように生きていってくれることを望んで願っているだけです。

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