かあこちゃんは、いろんなことをお母さんにたずねます。
「お母さん、教えて、いじわるしたらどうしていけないの」
「かあこは、いじわるされたらどんな気持ちになるの」
「う-ん、いじわるされたら悲しくて涙が出る」
「そうね、されていやなことはしないようにしようね」
「わかった、そうする」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。
またかあこちゃんは、お母さんにたずねます。
「お母さん、教えて、うそをついたらどうしていけないの」
「かあこは、うそをつかれたらどんな気持ちになるの」
「う-ん、うそをつかれたら悲しくて涙が出る」
「そうね、されていやなことはしないようにしようね」
「わかった、そうする」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。
またかあこちゃんは、お母さんにたずねます。
「お母さん、教えて、わるくち言ったらどうしていけないの」
「かあこは、わるくち言われたらどんな気持ちになるの」
「う-ん、わるくち言われたら悲しくて涙が出る」
「そうね、されていやなことはしないようにしようね」
「わかった、そうする」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。
ある日かあこちゃんは、お母さんと散歩に行きました。
その時、大きな美しい虹が出ました。かあこちゃんは、生まれて初めて見る虹です。
「お母さん、虹ってとってもきれいね、虹大好き」
「かあこも虹のようにきれいな心になろうね」
「虹のようにきれいな心になれるの」
「されていやなことはしないように、されてうれしいことはするように心がけてたら、きっといつか虹のようにきれいな心になれるのよ」
「いつかきっと虹のようにきれいな心になりたい」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。
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