2013年6月8日土曜日

「かあこちゃんのしつもん」


 かあこちゃんは、いろんなことをお母さんにたずねます。

「お母さん、教えて、いじわるしたらどうしていけないの」

「かあこは、いじわるされたらどんな気持ちになるの」

「う-ん、いじわるされたら悲しくて涙が出る」

「そうね、されていやなことはしないようにしようね」

「わかった、そうする」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。

 

 またかあこちゃんは、お母さんにたずねます。

「お母さん、教えて、うそをついたらどうしていけないの」

「かあこは、うそをつかれたらどんな気持ちになるの」

「う-ん、うそをつかれたら悲しくて涙が出る」

「そうね、されていやなことはしないようにしようね」

「わかった、そうする」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。

 

 またかあこちゃんは、お母さんにたずねます。

「お母さん、教えて、わるくち言ったらどうしていけないの」

「かあこは、わるくち言われたらどんな気持ちになるの」

「う-ん、わるくち言われたら悲しくて涙が出る」

「そうね、されていやなことはしないようにしようね」

「わかった、そうする」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。

 

 ある日かあこちゃんは、お母さんと散歩に行きました。

その時、大きな美しい虹が出ました。かあこちゃんは、生まれて初めて見る虹です。

「お母さん、虹ってとってもきれいね、虹大好き」

「かあこも虹のようにきれいな心になろうね」

「虹のようにきれいな心になれるの」

「されていやなことはしないように、されてうれしいことはするように心がけてたら、きっといつか虹のようにきれいな心になれるのよ」

「いつかきっと虹のようにきれいな心になりたい」かあこちゃんは、明るく大きな声で言いました。

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