2013年6月3日月曜日

家の歴史


 今日、裏の家では地鎮祭が執り行われました。私が中学一年生の頃に建てられた家なので築五十年が過ぎています。私より少し年上の息子さん二人と娘さん二人の家族六人で、家を新築し引っ越してこられました。初代主さんは教員、二人の息子さん達も教員の教育者一家です。息子さんや娘さんが結婚されて家を出て、長男の元へお嫁さんが来て、女の子が三人生まれ、三世代同居が始まりました。長い歳月の中で、おじいさんが亡くなり、次いでおばあさんが亡くなり、孫娘二人は結婚して家を出ていきました。末の孫娘さんは独身でしばらく三人暮らしの平穏な生活がありましたが、一年前に御主人が病気で亡くなられ、家族は二人になりました。そして最近築五十年が過ぎた家は解体されました。大家族の家は、増築を重ねずいぶん大きな家でした。元の母屋から三棟に増えていたのです。解体工事が終わり、更地になり新しい土が運び込まれ、今日の地鎮祭になったのです。

土地は次の世代に受け継がれ、家は新しく生まれ変わります。五十年という長いようで短い家の歴史です。人が生まれ、育ち、共に生きて、一人去り二人去り、家は皆を見守り続けてきました。更地になった裏隣の家の跡を見て、感慨深くなり、人の一生を考えてしまいました。(裏隣の家に新しい家族が増えることを願って)

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