主夫ということばが生まれてもうずい分経ちますが、日本ではそんなに誕生しませんでした。もちろん期間限定の主夫はいますが、従来からの主婦に対する主夫は、日本ではまだ珍しい存在だと思います。ところが完全なる主夫が身近にいたのです。出会ったのは12年前のことでした。その人は、うちのポアロ(夫)と同じ年齢で、団塊の世代です。結婚が遅かったせいか、出会った時は、まだ保育園へ預ける年齢の子供が二人いました。奥さんは、ずいぶん年下で、地方公務員をされています。朝、奥さんを見送り、二人の子供を保育園へ送ったあと、炊事、洗濯、掃除などの家事をします。そのあと買い物に行き、夕食の準備です。夕方、子供達を保育園へ迎えに行き、子供達の世話をしながら、奥さんの帰るのを待ち食事です。
主夫の一日の暮らしぶりを、ざっと書きましたが、収入につながる仕事は一切されていません。完全な主夫です。奥さんの働きによる収入で、家族四人が生活されています。働き盛りの男性から見れば、何ともうらやましい限りです。古い日本人には、とても実行できそうもない暮らしです。たくさんあるカップルの中では、数少ないパターンですが、人生いろいろ、人もいろいろ、夫婦もいろいろ、両者が納得し最善の道を選べばいいのです。主婦がいれば主夫もいるということですが、日本では増える可能性は、まだまだ低いような気がします。
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