2012年7月9日月曜日

考えるということ(1)


 「人間は考える葦である」有名なパスカルのことばです。

ブレーズ・パスカル(1623~1662)は、フランスの哲学者、思想家、数学者、物理学者、宗教家です。人間は自然の中では矮小な生き物にすぎないが、考えることによって宇宙を超える。人間に無限の可能性を認めると同時に、一方では無限の中の消えゆく小粒子である人間の有限性をも受け入れている。パスカルにとって人間とは天使でも悪魔でもない。                     出自 Wikipedia

人間を弱々しい葦にたとえ、強い風が吹くと身を任せすぐしなってしまうが、風が去るとまた元のように立ち上がる。運命、逆境の中でも、敗北することなく柔軟に生きている葦。そして人間は、考えることができる、思索することができる。それは精神を持つことです。パスカルは、病の苦しみの中でも、思索や研究を続けたそうです。パスカルが、自分の人生において貫いた精神だと思います。

子育てでも、介護でも、周りの人が、先に先にと手を出さないように心がけねばなりません。時間がかかっても、当人がじっくり考え、自分で決断し、実行するのを、辛抱強く待たねばなりません。深い愛情を持って見守る姿勢が大切です。そんな小さな日々の積み重ねが、「考える葦」になる道ではないでしょうか。

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