いよいよ十月も今日で終わります。夏の炎暑も忘れ、一日々秋が深まっていきます。寒さを感じ、冬支度を始めました。出したままでいた扇風機を片付け、暖房機を出しました。灯油のファンヒーターや電気ストーブです。夏に大活躍してくれたエアコンは、スイッチを冷房から暖房へ切り替えるだけですが、掃除機で埃をとらねばなりません。衣類や寝具も入れ替えます。ホットカーペットも出しました。こたつはまだ出していません。大きくて重くて、出し入れするのが大変です。歳とともに億劫になっています。
父は、夏を迎える前には夏の設え、冬を迎える前には冬支度をすべて一人でやっていました。襖や障子、衝立てなど、夏と冬では建具を入れ替えます。日本の家屋は、毎年大変な入れ替えをしてきたものだと感心します。現在の住宅では考えられないほどの面倒さです。マンションでは、比べものにならないほどの手軽さです。昔の人は偉かったと、つくづく思います。
10月31日はハローウィンです。日本でも都市部を中心に、若者が盛り上がっています。秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったそうです。秋は味覚の秋、収穫の秋です。幼い時から、農家の大変な労働と、それによる素晴らしい収穫の喜びを目の当たりにしてきました。収穫に至るまでの、たくさんの人の汗の賜物に感謝したいと思います。