2019年5月8日水曜日

東北桜旅(1)


 念願だった「東北桜旅」に行ってきました。車での6泊7日の旅です。大渋滞が予想される10連休の前に日程を組み、ぎりぎり10連休の前日に無事帰宅することができました。

 京都を出発して名神高速道路を走り、米原ジャンクションで北陸道に入ります。車の大好きなポアロに運転はお任せし、私は記録係です。通過する町ごとに、時間と距離数を記録します。京都府京都市から始まった今回の旅は、たくさんの県や市、町を通ります。今さらながら地理の勉強をしているようです。高速道路が整備されて、車での旅も便利になりました。途中下車をしないので、高速道路から見るそれぞれの町です。知らない町もたくさんあります。地方の都市も立派です。山村にもたくさんの家があり、たくさんの人が暮らしています。僻地と呼ばれる地域に暮らす人々の、生業は何なのかと気になります。車から見るだけですが、まるで視察をしているような気分になり、いろんなことを考えてしまいます。北陸道を走っていると雪山が見えてきます。立山連峰です。お天気が良すぎて空と雪山が同じ色合いで迫ってきます。うっかりすると雪山を見逃しそうです。高くそびえる雪山が続き、雄大な景色を見ながら走ります。

  



 一日目は、新潟まで走ります。時間的に余裕があったので、柏崎で高速道路を出て日本海に沿って国道を走ります。良寛さんの生誕地であり、放浪の旅に出る前の足跡がよくわかる越後出雲崎を通りました。前もっての知識はなかったのですが、大きな案内表示が出ていて、急きょ立ち寄りました。以前暮らしていた岡山にも、良寛さん所縁のお寺がありお参りしています。馴染みある良寛さんです。いくつかの史跡があり、良寛堂という祠も建てられていました。思いもかけず良寛さんの生誕地に出会えて感動しました。



 素晴らしいお天気のこの日は、絶景の夕日が見られそうだとわくわくします。日本海に沿って国道を走っていると、佐渡島が見えてきました。日本海に沈む夕日ではなく、佐渡島の向こうに沈む夕日です。国道沿いには公園がいくつもあります。カメラを構えてシャッターチャンスを待っている人達がたくさんいます。その多さには驚きです。沈む夕日は見る人を哲学者にします。いろんな思いがこみ上がります。感動で胸がいっぱいになります。我が家のカメラマンはポアロです。私はいろんな注文を出して夕日を撮ってもらい、刻々と変化する夕日に見入ります。夕日絶景を見て大満足したあとは、一路新潟へと車を走らせました。



 眼下に信濃川を眺めるホテルに7時過ぎに到着しました。丁度満月のようでした。一日目の走行距離は580キロ、所要時間は約12時間でした。京都から新潟へはるばるやって来ました。思えば遠くへ来たもんだです。


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