2019年5月14日火曜日

東北桜旅(5)八郎潟


 9時半頃ホテルを出て、再度武家屋敷通りを通り抜けて角館をあとにしました。今日の目的地は秋田県八郎潟と青森県弘前城です。
奥羽本線(福島県福島駅から東北地方の山間部を縦貫し、山形県、秋田県を経由して青森県青森駅へ至る幹線鉄道です)八郎潟駅の前を通りました。小さな駅です。踏み切りで停まっていると、目の前を特急つがるが通りました。旅情あふれる鉄道の旅を感じました。



 ポアロは高校の修学旅行で、まだ工事中の八郎潟へ来ています。半世紀以上のご無沙汰です。現在とは鉄道事情も違っていますが、大阪から日本海に沿って走る北陸本線日本海、信越本線、羽越本線の夜行列車での遠い旅でした。私は社会科で勉強した知識だけです。琵琶湖に次いで二番目に大きい八郎潟を二十年かけて干拓し、その面積は日本一です。私たちが訪れたこの日は快晴で、絶景と言われる桜並木と菜の花ロードには感嘆するばかりでした。11キロにわたるまっすぐな道の両側には、満開の桜並木と菜の花が咲き広がっています。素晴らしい景色を堪能し満喫し、至福のひと時を過ごしました。 



干拓した八郎潟は大潟村となっています。大潟村のほぼ中央に位置する日本一低い山「大潟富士」に登りました。高さは、3.776メートルです。大潟村は湖を干拓してできたため、海より低い海抜ゼロメートル以下になっています。大潟富士は、頂上がちょうど海抜ゼロメートルとなっているそうです。日本一低い山「大潟富士」登山は、面白い経験でした。ここでも外国からの観光客と出会いました。
  





旅に出ると思わぬ出会いもあります。秋田道のP.Aでは、私たちの京都ナンバーの車を見て知らない人が声をかけてこられました。「京都から来られたのですか。すごいですね。私たちも京都から来ました。飛行機で秋田空港まで飛んで、レンタカーで旅をしています」一世代ほどお若いご夫婦でした。シニアの私たちを見て、さぞかし驚かれたことと思います。「お互いに気を付けてよい旅を」と言葉を交わしお別れしました。大潟村の道の駅でも、声をかけられました。「京都からずっと走って来られたのですか。すごいなあ。」同世代と思われる男性です。「京都を出て新潟、天童、角館へ泊り、今日は青森まで行きます。一週間の旅です」と話しました。男性は「今年の秋に京都へ行きます。花園へ。法要です」と言われました。京都花園と言えば妙心寺、臨済宗妙心寺派の大本山です。開基は花園天皇(1297~1348)です。「京都の秋は最高です。ぜひ観光もしてきてください」と話しました。「この先も気を付けて旅を続けてください」と言われ、しばしのおしゃべりに花がさきました。東北まで行くと、京都はずいぶん遠い古都です。私たちが京都から来ていることに、興味関心を持たれたようでした。声をかけて頂いて、嬉しく思いました。


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