先日偉大なピアニストのお話を聞きました。1921年生まれの室井摩耶子さんです。九十八歳になられます。現役のピアニストです。1956年第一回ドイツ政府給費留学生に選ばれ、ベルリン音楽大学に留学されています。1964年には「世界150人のピアニスト」で紹介されています。1980年に帰国するまでドイツを中心に活躍されてきました。八十歳を過ぎてもオーケストラとの共演を続けられ、演奏会も意欲的に行われています。今年三月には「平成三十年度文化庁長官表彰」を受けられました。
ピアノの練習は、少なくても一日4時間、演奏会の前は一日8時間されるそうです。長年一日も欠かさず続けておられるそうです。大好きな食べ物は牛肉で、毎日100グラムは食べるとおっしゃっています。ひとすじの道を歩まれてこられた偉大なピアニストが話される言葉には、引き込まれます。授かった天分、授かった立派な体はさることながら、ひとすじの道を歩むための努力、生き方に感動します。
人生100年時代と言われていますが、室井摩耶子さんはお手本となる超高齢者です。パソコンを駆使してブログを自ら更新されているそうです。
「たくさんの天才音楽家たちの音楽哲学をみなさんに届けたいと思っています」と話される室井摩耶子さんの奏でるピアノにはわくわくします。「作曲家たちが楽譜に込めた想いを読み取り、自らの演奏で次の世代へ伝えたい」室井摩耶さんの夢です。著書もあります。遅ればせながら室井摩耶子さんの大ファンになりました。
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