2019年5月21日火曜日

東北桜旅(10)宇都宮泊・佐久・和田宿

 栃木県宇都宮駅の近くに泊まり、9時前にホテルを出ました。朝からあいにくの小雨です。宇都宮神社と宇都宮城址へ行き、車の中から写真を撮りました。以前NHKのブラタモリで観た宇都宮神社です。私は初めて来たのですが、栃木県の県庁所在地である宇都宮市は大きな町でした。




今日は東北桜旅の最終日です。気を引き締めて無事に帰宅しなければなりません。9時半鹿沼ICから東北道へ入りました。雨が本格的に降り出しました。栃木市を通り、北関東道で高崎方面に向かいます。今日は10連休の前日なので東京方面を避けて上州、信州まわりで帰ります。佐野市、足利市を通り、10時に群馬県に入ります。伊勢崎市、前橋市を通り、高崎JCで東京方面への関越道と、長野方面への上信越道とが分岐します。高崎市を通り、私たちは上信越道を走ります。世界遺産になった富岡製糸場のある富岡市を通過します。霧が出始め濃霧となってきました。トンネル内で、群馬県から長野県佐久市に入りました。11時半トンネルを出るとお天気はがらりと変わり、素晴らしい青空です。思わず「野に咲く花のように」を歌ってしまいました。「時には暗い人生も、トンネル抜ければ夏の海」まったくその通りです。気温は13.5℃、桜は満開です。
 
佐久SAは晴れて桜とレンギョウ満開

佐久の鯉太郎、後は佐久平


佐久ICを出て、国道141号線で白樺湖方面へ向かいます。小諸市、立科町を通り、1時前和田宿に到着しました。中山道の宿場町です。道の駅和田宿でそばを食べました。食事中大夕立となりましたが、食べ終わる頃には青空となりました。食後40分ほどかけて、和田宿を散策しました。山間の村は桜や桃、辛夷が満開でまるで桃源郷の趣です。


枝垂れ桃のようです

桃の「源平咲き」というそうです





 和田宿は、長野県の中央に位置し、標高800mほどで、途切れることなく湧き出す水と四季折々の彩りが美しい森と、多くの歴史的遺産を残す里山と言われています。太古の昔には「矢じり」などの材料となる黒曜石の産地として古くから交易の場、営みの場として開けていたそうです。江戸時代から明治時代にかけて、中山道の宿場として栄え、今もその町並みを残しています。皇女和宮(徳川14代将軍家茂の正室、仁孝天皇の皇女)が徳川家に輿入れする時に中山道を通りました。和田宿本陣に宿泊しました。幕末の文久元年(1861)3月に本陣など宿場の大半が火災で焼失しましたが、この年の11月に皇女和宮の大行列を迎えるために、町並みを復興させたそうです。







本陣、脇本陣、いくつもの神社、お寺、旅籠など歴史を感じる建物が多くあります。メインストリートを歩くと、江戸時代にタイムスリップしたように感じます。この日は数組の観光客しかいなくて、少し寂しい雰囲気でした。2時頃和田宿を出ました。標高1120mのところにある新和田トンネルを通ります。大夕立のあとの青空です。標高1300m辺りでは、気温は13℃となりました。ここから三重までまだまだ遠い道のりです。

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