2019年5月17日金曜日

東北桜旅(8)久慈


 三沢航空科学館を12時半頃出発し、国道338号線を太平洋に沿って走ります。1時頃奥入瀬川の河口おいらせ町を通過し、八戸市に入りました。気温は25℃で暑くなってきました。桜は散り始めています。青森県八戸市の名前は知っていましたが、大きな工業都市とは知りませんでした。国道45号線を走っていると、大きなコンビナートが続いています。空港もあるようです。青森県の三大都市は、青森、弘前、八戸だそうです。戸(へ)のつく市や町は多くあります。三戸、五戸、六戸、七戸、八戸です。隣の岩手県に一戸、二戸、九戸があります。本来は九つの戸がありましたが、四戸は現在はないとのことです。地元の人の名字にもなっているそうです。歴史は古く平安時代後期の藤原奥州時代に、現在の青森県から岩手県にかけて糠部(ぬかのぶ)郡が置かれ、さらにその中を九つの地区に分けたときに、一戸から九戸の地名がつけられたそうです。旅をしていると今まで知らなかったことを教えてもらいます。二時頃道の駅階上(はしかみ)で遅い昼食を簡単に済ませました。

早生のそばが名物のようです

三陸のほぼ北の端、桜は満開です

 三時半頃岩手県久慈駅に到着しました。八年前の東日本大震災で甚大な被害を受けた東北です。美しい三陸のリアス海岸を走る三陸鉄道「リアス線」が、今年3月23日に運航を開始しました。第三セクター鉄道としては日本最長で、盛駅から久慈駅までの163キロがつながりました。久慈駅で時刻表をもらいました。通勤通学時間を除くと、二時間に一本ほどの便数です。それでも鉄道が開通したということは、地元の人たちにとって明るい未来のように思います。2013年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となった久慈です。久慈駅の待合ロビーには、「あまちゃん」関連の写真やポスターが飾られていました。





 三陸鉄道リアス線の車両のシンボルカラーは、青、赤、アイボリーの三色です。青は三陸の海、赤は鉄道に対する情熱、アイボリーは誠実を表しているとのことです。私たちは何とか車両の写真を撮りたいと思い、グッドタイミングで走ってきた車両を追っかけました。国道と少し離れた海岸線を走る車両は、近づいたり離れたり、トンネルに入ったりしましたが、何枚かは撮れました。大切な思い出の写真となりました。





 国道を走っていると、たくさんのトラックに遭遇します。三陸沿岸道路復興工事と書いた幕をつけています。まだまだ復興工事が続いています。四時半を過ぎて、気温は13.5℃になりました。三陸北高速道路に入りました。ところどころは工事中で途切れます。三陸沿岸道路を走ります。五時半頃宮古市に入りました。宮古から大槌までは、三陸道無料区間です。六時半懐かしの大槌へ到着しました。





去年の秋、フランス在住の娘カップルが、大槌の方たちのご厚意で結婚披露パーティーをひらいてもらったところです。去年秋のことを思い出しながら、釜石駅そばのホテルへ向かいました。7時ホテル着、この日の走行距離は233キロ、所要時間は8時間でした。釜石の気温は19.5℃でした。

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