2019年5月10日金曜日

東北桜旅(3)天童


 山形県天童市へ泊り三日目は、朝から散策に出かけました。天童温泉街を流れる倉津川の両岸には、たくさんの枝垂れ桜が満開となっています。土日には枝垂れ桜まつりが盛大に行われたそうです。ホテルからすぐのところです。1.4キロにわたり、枝垂れ桜並木が続きます。川に架けられた橋には、王将、金将、銀将など将棋の駒の名前がつけられています。見事な枝垂れ桜並木を見ながら、一時間ほど歩きました。グッドタイミングで満開の枝垂れ桜を満喫しました。



 


 ホテルをチェックアウトしてから、天童駅に寄りました。駅ビルには、天童市将棋資料館や将棋交流室が併設されています。こちらはパスして観光情報センターで地図をもらい、観光物産館で土産物を見たりして50分ほど過ごしてしまいました。どこへ行っても将棋の駒が目につきます。特大の駒は飾り物になります。王将、金将に目がいきますが、左馬が福を招くめでたいものとされています。その由来は、ウマの逆がマウ(舞う)で舞は祝いの席で催されるため縁を招く、また文字の下部が財布のきんちゃくの形をしているのでお金を守るなどの説があるそうです。左馬の大きな駒は、お土産物として人気があるようです。 




私たちが泊まったホテルの部屋の床の間に、「和」と書かれた大きな駒が飾られていました。元号令和の「和」かと思いホテルの人に尋ねると、以前から飾っている「和」でなごみとのことでした。


 山形県天童市について、温泉と将棋の予備知識しかありませんでしたが、現地へ行ってみるとたくさんの観光名所があるのを教えてもらいます。天童はくだものの玉手箱とうたっています。春夏秋冬、旬のくだものが豊かに実る黄金郷だとうたっています。さくらんぼ、ぶどう、りんご、桃、そしてラ・フランスは生産量日本一だそうです。以前フランスでラ・フランスをたくさん食べたことを思い出しました。「東海道五十三次」で知られる江戸後期の浮世絵師歌川広重も天童と所縁があります。寄りませんでしたが、ホテルの近くに広重美術館がありました。他にも古墳時代後期の農村集落を再現した西沼田遺跡公園や、明治12年に建てられた旧東村山郡役所資料館もあり、天童でゆっくり観光できそうです。知らなかった歴史も教えてもらいました。




 織田信長の次男織田信雄の子孫が、天童織田藩の始まりです。現在の天童公園(舞鶴山)には信長をまつった建勲神社があります。山頂からは、月山や朝日連峰、最上川などが一望できるそうです。
 もりだくさんの天童をあとにして、この日の目的地秋田県角館へと向かいました。

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