2018年3月19日月曜日

面白い光景


 先日京都から三重へ移動する途中で、田園地帯にあるスーパーへ寄りました。エビを買おうと思ったところ欲しいものが見当たらず、思案していた私はこの日の店のセールに気づきました。魚屋さんの前に人が集まっています。魚介類の袋つめ放題300円です。15cm×12cmほどのチャック付き袋に詰め放題です。私は面白そうと思いエビの列に並びました。前の女性は一生懸命時間をかけて挑戦しています。交代する時に「いくつ入りました?」と聞くと「12ぐらい」とのことです。私も10ぐらいは入れないとと思い挑戦しました。小さな袋にいかに効率よく入れるかを考えます。エビはこしを曲げているのが普通です。その中で少しでも曲げのゆるいものを選び、まずは頭を下にして袋いっぱいに入れます。次に頭を上にしていくつか入れると袋はほぼいっぱいです。次に隙間を埋めるように頭を下にして入れます。この時は小さめのものを選びます。エビは袋のチャックを閉めなくても良かったので、頭やしっぽが袋から少し飛び出しています。他の貝やベビーホタテは、チャックを閉めてとのことです。何分かが過ぎて、私の後にも人が並んでいます。袋に入れながら10までは数えたのですが、それ以上はいくつ入ったかわかりません。私としてはたくさん入れることができたと思い終わりとしました。ガラスの向こうに魚屋さんのおじさん達が、数人並んでしゃべりながらこちらを見ています。頭をフル回転させ必死に袋詰めをしていた私は、どんな形相をしていたのかと、袋詰めを終えてから少し気になりました。きっと面白い光景だったと思います。
 袋詰めしたエビを持って、レジへ行きました。私は面白く楽しく満足したからでしょうか、少し恥じらいもあったのでしょうか、ニコニコと嬉しそうにレジのお兄さんと目を合わせました。爽やかな感じの彼も、ニコニコと笑顔で対応してくれます。コミュニケーションの第一歩は笑顔だと痛感します。天真爛漫だった私が、自我の目覚めとともに、自意識が育ち、自意識過剰な大人になりました。知り合いがたくさんいるようなお店では、恥ずかしくてしないような今回の袋詰め体験です。魚屋さんのおじさんたちの目も気にせず、夢中で袋詰め体験ができたことは驚きです。子供が一つのことに夢中になって取り組む時のようです。エビをたくさん欲しいと思ってしたのではなく、短い時間の中で自分の思考と手指の動きが、どれだけの力を発揮できるのかということへの挑戦でした。本当に楽しく面白い数分でした。帰宅してわかったのですが、エビは14尾入っていました。




この日の夕食には天ぷらをしました。翌日の夕食にはパエリアをしました。エビは、しっかりした大きさでおいしかったです。驚くのは、男性のお客さんはこういうことはしないようです。挑戦することはとても面白いことだと思いますが。

0 件のコメント:

コメントを投稿