ふるさとを離れて早くも半世紀が過ぎました。生まれ育ったふるさとについて、多くの知識が無かったことに今さらながら恥じ入っています。北海道の名付け親である松浦武四郎(1818~1888)の名を知ったのは、四半世紀前のことです。松浦武四郎記念館が竣工した時に、偶然そばを通り知りました。その二年後から毎年二月に「武四郎まつり」が開催されているそうです。まんたんの骨折、入院、手術という突然の出来事が起こり、私達は病院へ足を運ぶ日が続いていますが、その合い間をぬって「武四郎まつり」に出かけました。
今年は松浦武四郎生誕二百年であり、北海道に改称されて百五十年の節目です。市を上げての「武四郎まつり」が催されました。
記念館の他に、今年から誕生地(実家)の一般公開と、彼が幼少期に読み書きを学んだ実家の近くの寺が特別公開されています。十代の頃から全国各地を歩き、江戸時代末期、六度にわたり蝦夷地を探査し、自分の脚で距離を測り、内陸部などを含めて詳細な地図を遺した松浦武四郎です。アイヌ民族をはじめ異なる文化を学び、愛し、楽しみ、その魅力を人々に伝えようとした武四郎です。記念館には、彼の偉業の数々が展示されていました。アイヌ文化を紹介する絵本も作りました。蝦夷漫画です。当時のアイヌの装いや生活スタイルを、絵でわかりやすく伝えています。蝦夷地の様子を伝える、蝦夷土産道中双六も作っています。とても上手な絵なので、画家としての才も感じました。旅行家、探検家、地誌学者、アイヌ研究家、出版者、地図製作者、ルポルタージュ作家など、多才な彼には本当に驚きました。
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