まんたん(義母)が骨折、入院、手術して二週間が過ぎました。快復は順調で、一日二回のリハビリを頑張っています。私達は、顔を見るだけの病院通いが続いており、三重に逗留というのに物足らず、再度愛車最後のドライブに出かけました。目指すは、紀伊長島です。国道42号線で、二時間半ほどで着きました。以前テレビで見たレク都市の複合施設(宿泊、ビーチ、プール、各種スポーツ)にあるレストランで昼食をと思っていたところ、三日前までの予約が必要だったため機会を逃してしまいました。残念でしたが道の駅マンボウで、海の幸を食べることにしました。海へ来たら海の幸です。お刺身がのった海鮮丼とカキフライを食べて、満足することができました。
国道42号線から紀伊長島へ向けては、峠を下ります。荷坂峠です。そこから美しい海を眺めることができます。太平洋です。熊野灘です。数年前に高速道路ができて時間は短縮されました。高い位置を走り山の間をトンネルが続いていますが、私は国道42線の荷坂峠から見る海が大好きです。この日はお天気も良く、海はキラキラ輝いていました。
紀伊長島で昼食をすませて、そこから海岸線を走ります。以前は無かった道が、国道として立派な道となっています。小さな漁港、小さな漁村が、入り江ごとにあります。私が半世紀近く前に音楽教室講師として通った漁港の名が出てきました。バス路線が通っていない場所なので、要所の港から巡航船に乗りました。漁業協同組合の二階が教室でした。海に育つ元気な子どもたちが思い出されます。もう少し走ると以前通った別の教室が、おぼろげですが記憶がよみがえってきました。ここは小学校の音楽教室を借りてのレッスンでした。今は廃校となっていますが、校舎は昔のままで建っていました。懐かしくて門の前で写真を撮りました。
この辺りのお寺へは、ピアノの個人レッスンで寄せてもらっていたのですが、それは見つけることができませんでした。この教室へは、伊勢からバスで通いました。自宅から片道二時間以上かかる教室へ毎週通い、三ヶ所の教室を担当した私は、遠隔地教室指導ということで表彰されました。電車、バス、船に乗って、海を見ながらの通勤は苦にならず、むしろ楽しい職場でした。その頃出会った子どもたちは、立派な大人になってお父さんお母さんになっていることと思います。ひょっとしたら孫がいる人もいるかもしれません。時の流れをしみじみと感じました。大好きな海、懐かしい場所へ時々来たいと思いました。
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