先日三重から京都へ移動して二泊した早朝、まんたん(義母)が入所しているホームから電話がかかりました。まんたんが自室のトイレの前で倒れているのを、スタッフが発見してくれました。「骨折しているようなので、救急車で病院へ行きます」とのことで、私達は大急ぎで準備をして、再び三重へ駆けつけました。ホームの男性スタッフが付き添ってくれています。この時は本当に心丈夫に思いました。何から何まで、いろいろお世話をして下さいました。仕事上そういう経験は豊富です。
まんたんは、ベッドで「痛い痛い」を連発しています。早速主治医の説明を受けました。大腿骨の骨折で、手術をして金属を入れてつなぐとのことです。最近では、こういった高齢者の骨折もすぐ手術をして、早く快復させる方向になっていると言われました。ギブスを当てて固定させる方法は、快復まで二ヶ月以上かかるので、高齢者の場合はそのまま寝たきりになってしまうそうです。床ずれも起こってくるとのお話しでした。
翌日午前に手術が行われました。説明では手術に二時間半ぐらいかかると言われましたが、一時間で終わりました。エックス線では金属が二本入り、ネジで固定されているのがよくわかります。主治医は五十代後半のベテラン医師です。無事手術が終わり安堵した私は、疲れがどっと押し寄せました。私はその三日前にホームを訪れ、元気なまんたんに会っておしゃべりをしたところでした。血圧は高いものの、三十年ほど前から降圧剤を飲んでいますがとても良い状態を保っています。
現在九十三歳のまんたんは、高齢者のお手本になるぐらいのスーパーおばあさんです。アルツハイマー型認知症ですが、それは記憶に関してだけでホームでの暮らしは順調です。そう思い込んでいた私は、高齢者にはいつなんどき危険なことが襲いかかるかを思い知りました。まんたんは、他の高齢者よりとても元気で、足もしっかりしていると本人は思っています。そこが危険だということを知りました。手術した二日後からリハビリが始まるそうです。ベッドに座ることや、体位変換や、ベッドから降りて立つなど、驚くほどのスピードでカリキュラムが組まれています。入院は二週間から四週間とのことです。
今までスタスタ歩いていたまんたんですが、高齢者にとってそれは危険とのことで、これからは車イスになるかもしれません。突然の出来事に見舞われ、毎日の病院通いが始まりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿