あれから何年がたったのでしょうか。若き日によく口ずさんだ歌「京都慕情」が、今再びよみがえっています。きっかけはポアロがユーチューブからこの曲をひきだしたことでした。NHKの「京都人の秘かな愉しみ」のエンディング曲として流れていたのです。1970年(昭和45年)のヒット曲です。当時はベンチャーズの作曲でエレキサウンドの伴奏でしたがドラマに使われているのはアカペラで最初は初めて聞く曲かと思っていました。京都に住んで十七年の今、京都の地理も地名もよくわかってきています。この歌に出てくる地名は有名なところばかりです。
「黄昏の河原町」
自宅の近く、夜も賑やかな河原町御池近辺 |
「夕焼けの高瀬川」
高瀬川一之船入 |
「燃えてる嵐山」
嵐山の小倉山 サイクリングで行きました |
「夕やみの東山」
東山清水の茶碗坂 |
「夕やみの桂川」
松尾大社前 桂川の堤防 |
などご当地ソングです。先日驚いたことがありました。この時代を知らない娘が、この曲をスラスラ歌えるのです。聞いて知ったのは驚きの事実でした。娘が大ファンになって観ていたテレビドラマ「京都迷宮案内」で、この曲に絡む事件が展開されていたそうです。ドラマの中でこの曲が何度も歌われていたので、自然と覚えたとのことでした。このドラマが放送されていたのはずい分前のことです。親子二代にわたってなじみの曲となっていたとは驚きです。そして今、再びテレビで流れているこの曲は、また今の若い人にも覚えてもらえる曲となっています。
目を閉じて口ずさむと、遠く過ぎ去ったあの頃がよみがえります。
目を閉じて口ずさむと、京都のあの場所この場所が目にうかびます。
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