今まで気が向いた時に自分の年史を書いていたのですが、ここ六年ほど空白のままでした。そろそろ書かないと記憶が定かでなくなると思い書き始めたのですが、案の定記憶はあやふやとなっています。出来事や自分がしたことについての記憶はありますが、その年が三年前なのか四年前なのか定かではありません。いろいろ記録したものを引っ張り出して確認しながら書いています。人間の記憶は、不確実なものだと実感しています。パソコンへの記録は、どんなことで消え去るかわかりません。しっかり紙に書いて残さないと不安です。わたしは自分の記憶に自信がありません。書き留めた記録を見ないと断言できません。不思議なことですが、そういう記憶が完璧に頭に残っている人がいます。記録を見なくてもその年月が正しく記憶されていて、すらすらと出てくるのです。日にちまでは要求しませんが、事象と年月がきちっと正しく記憶されていて、いつでも引き出せることができるとは驚きです。脳の回路がどうなっているのか、本当に不思議です。数字的には、こういう人は少ないのかもしれません。自分は凡人だと苦笑してしまいます。
先日NHKの「人生レシピ」に伊東四朗さんが出ておられて、現在八十歳の現役俳優の日ごろの努力を話されていました。セリフを覚えるのが年と共に難しくなるとおっしゃっていました。記憶力を高めるために、円周率をどんどん覚えて行ったとのことです。すごい桁まで記憶されていました。とても真似できません。その番組では、医師の解説も入るのですが、「人間は年と共に新しいことを覚えることが難しくなってきますが、自分にとって新しい分野の記憶にチャレンジすることは記憶力を高めるのに効果があります」と言っていました。年を重ねることは、肉体の老化です。視力も聴力も低下してきた今、私は新しいことにチャレンジしています。寝る時、目を閉じて歌える歌をたくさん歌います。童謡から唱歌、フォークソング、歌謡曲、何でもです。しかし歌詞を正しく覚えていないといけません。一番、二番、三番まで全部です。歌詞を三番まで全曲正しくとなると、難しくなります。自信のないのは、昼間に確認しておきます。一体全体何曲歌えるようになるのかが楽しみです。今はまだ六曲です。目も耳も使わず、脳力を高める脳トレです。歌い疲れて導眠剤にもなります。おすすめだと思います。今日もチャレンジ、チャレンジです。
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