2017年2月24日金曜日

「思い出の中の歌(風)」


冬の朝 七時前 空が白む
吹く風の音が聞こえる
ピューピューピュー
ピューピューピュー
大木のクスノキが大きく揺れる
葉たちが飛ばされそうに踊る

子供の頃に歌った「風」がよみがえる

「誰が風を見たでしょう
 僕もあなたも見やしない
 けれど木の葉をふるわせて
 風は通りぬけてゆく」

春の足音が聞こえる
春風が吹く
そよそよそよ
そよそよそよ
大木のクスノキが静かに揺れる
葉たちが気持ちよさそうに踊る

子供の頃に歌った「風」を口ずさむ

「誰が風を見たでしょう
 あなたも僕も見やしない
 けれど樹立(こだち)が頭をさげて
 風は通りすぎてゆく」

風は見えないけれど
春も夏も秋も冬も
季節の中で風は吹く

風の音がする
ピューピューピュー
そよそよそよ
ピューピューピュー

そよそよそよ

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