終着駅に降り立つ
プラットホームに人影は無い
山間の小さな村
駅から真っ直ぐのびる街並み
ひなびた店が続く
ここにも繁栄の時代があったのだろうか
私は知らない
きっとあったのだろう
この村は本街道の宿
昔を偲ばせる立派な暖簾
通りに人影は無い
だが耳を澄ませば聞こえてくる
静かな息遣いが
目を瞑れば見えてくる
賑やかな人の往来
賑やかな人の声
賑やかな笑い声
幸せそうな顔、顔、顔
終着駅に降り立つ
この先に線路は無い
繁栄の時代は過ぎ去った
引き返そう
終着駅を始発駅にかえて
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