いよいよ娘達が日本を離れる日がきました。長いバカンスでした。最後の日は盛りだくさんとなり、慌ただしく過ぎました。昼食は和食を、夕食は回転寿司を、娘がお礼にとごちそうしてくれました。
フランスからの客人は、日本の幕末の時代にとても興味があります。坂本龍馬が大好きです。今回の長崎行では、龍馬の足跡を辿りました。京都では明治維新の史蹟めぐりをしました。伏見の寺田屋へも行きました。最後となったこの日は、京都東山にある龍馬の墓へお参りし、その近くにある霊山博物館へ行きました。二人は東山をゆっくり散策し最後の一日を楽しみました。
出発する日は、早朝五時半に京都を出て、大阪伊丹空港へ向かいました。大阪伊丹空港は、国内線が数多く発着します。ロビーにはたくさんの人が集まっています。この日は八月三十日、夏休みも終わりです。刻々と出発の時間が近づきます。私の胸の中では、別れのカウントダウンが始まっています。いよいよ見送りゲートでの別れです。お互いに姿が見えなくなるまで手を振りました。いつものことながら胸がキュンとなります。そのあと私達は、五月に飛行機の離発着を夢中で見た伊丹スカイパークへ移動しました。JAL羽田行です。飛び立つ時刻はわかっています。しかし飛行機が定刻に飛び立つのは無理です。それを見越してJALを二機見送りました。私は娘達に見えるようにと、傘を高く振り上げ、飛行機が雲の中へ入り見えなくなるまで、無事到着を願い手を振り続けました。
そのあと最近得た情報に惹かれて、千里川土手の近くまで行きました。大阪伊丹空港へ着陸する飛行機が、まるで自分の頭のすぐ上を通るという場所です。千里川土手は、愛好家達の集まるスポットになっています。残念なことに、車道からは歩いてしか行けません。駐車場はありません。仕方なく千里川土手に近い、脇にそれた車道で、落ちてくるような飛行機の写真を撮りました。轟音とともに大きな飛行機が頭の上を通過します。いつか歩いて千里川土手へ行きたいと思っています。
我が家にとっての台風が去りました。フランスからの客人を迎えての、長かった夏休みが終わりました。娘達は羽田でパリ行に乗り換え、日本時間の翌日の早朝にモンペリエの自宅に戻りました。無事家に帰ったとのメールを見て、安心して眠りました。
飛行機に乗ったら連れて行ってくれるフランス、南仏ですが、遠い遠い異国です。気軽に行ったり来たりとできそうにもありません。
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