先日鴨川を散歩している時のことです。とってもかわいい光景に出会いました。ヨチヨチ歩きの女の子が、犬の散歩をしているのです。女の子の前を、小型犬がトコトコ歩いています。
女の子の手には、犬の散歩用ベルトがあります。そのベルトは80センチほどです。もう少し前には、女の子の母親が、もう一匹の小型犬の散歩用ベルトを持って歩いています。女の子はまだヨチヨチ歩きなので、すぐこてんとこけてしゃがんでしまいます。女の子がこけると、犬は進まず立ち止まります。女の子がよいしょと起き上がり歩き出すまで、犬は待っています。80センチほどの綱で、女の子と犬は、引っ張りあいもちつもたれつで歩きます。どちらがリ-ドしているのかわかりません。
女の子は、自分が犬の散歩をしていると思っていますが、犬のほうは、自分が女の子につきあっていると思っているようです。あまりのかわいらしさに、私はお母さんに声をかけました。もうすぐ一歳十ヶ月になるとのことです。女の子は、愛嬌よく私達に手を振ってニコッと笑います。しばらくそのかわいい光景を見せてもらいました。心が和みました。
以前テレビで見たのですが、高齢女性と老犬が、毎日一緒に散歩する姿が思い出されました。毎日の日課となっている散歩です。高齢女性と老犬も、もちつもたれつの散歩でした。両者ともお互いを想い合い散歩しているのです。犬の賢さと優しさが、人間との温かい結びつきをもたらせてくれています。高齢女性と老犬、ヨチヨチ歩きの女の子と小型犬、どちらも人間が犬の援助を受けている光景でした。
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