フランス在住の娘から嬉しい驚きの情報が届きました。フランスの国鉄の駅において、日本のヤマハのピアノ提供による「駅のピアノコンク-ル」が催されたとの情報です。
主催はフランス国鉄で、ヤマハが協賛し、2012年の7月にパリのモンパルナス駅へピアノを設置したのが始まりとのことです。誰でも自由にピアノが弾けるようにしてあり、その後その活動はどんどん広がり、フランス国鉄の駅100まで増えたそうです。そして去年の9月から12月にかけて「フランス 駅のピアノコンク-ル」と銘打って、参加者を募ったところ900人もの応募がありました。今年の2月11日に43人で最終審査となり、12歳の少年が優勝し、二位は10歳の女の子でした。上位入賞に子供が何人も入りました。
YOU TUBEに動画が添付されていたので、早速見ました。上位入賞者の動画を見ることができました。優勝した12歳の少年の演奏や他二人の子供の演奏を見て、私は非常に驚きました。三人の子供は、体と音楽が一体化し、音楽が体からあふれているのです。長年ピアノ教師をしてきた私にとって、ちょっとショックな映像でした。クラシックの音楽の道を歩んできた私は、努力の積み重ねで大曲難曲が弾けるようになります。怠けていては弾けるようになりません。曲を弾きこなせるようになれば、自分の想いを盛り込めることができます。ジャズピアノのように、楽譜のない楽譜のいらない演奏は経験がありません。ピアノ教師になってからは、子供達が楽しんで学べるように、アニメソングも教材にしました。音楽を体で感じ表現できるようにリトミックも取り入れました。ソルフェ-ジュやアンサンブルもレッスンの中に盛り込みました。それでもピアノに対する姿勢は変わりません。ピアノを弾けることが嬉しく、ピアノを弾くことが楽しく、楽譜を暗譜して弾いてもきちんとしたものになります。正統派といっても過言ではありません。私が見た三人の子供達は、私にとって異質の存在です。優勝した12歳の少年の父親は、ジャズ畑の人だそうです。生まれた時から、いえ生まれる前から、あふれるジャズ音楽に囲まれて育ったということも関係しているのでしょうか。ピアノを弾くという大きな構図の中に、いろんなジャンルがあることを痛感しました。
世界には、音楽が聞こえてきたら無意識のうちに、自然と音楽に合わせて体が踊り出すという民族もたくさんあると思いますが、日本人の民族性はそこから少し距離をおいているように感じます。歴史の中で、音楽と人間との関わりが、人間の心を自由にはばたかせ、体も意識を飛び越えて自由にはばたくという事実を、目の当たりにしました。今回は、フランスから届いた嬉しい驚きのニュ-スでした。
下のホームページから見てください。
http://www.concours-en-gares.com/
下のホームページから見てください。
http://www.concours-en-gares.com/
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