エストニアという国を知っていますか。私は名前は聞いたことがありましたが、国名とバルト三国の一つということと、大関「把瑠都」の出身国ということしか知りませんでした。
二日前のことです。びっくりする出会いがありました。私達は夕食を和食の店へ食べに行ったのですが、隣の席へ一人の外国人男性が座りました。食事の注文をする時に英語を話されたので、てっきり英語圏の人だと思い込みました。食事が始まり、その人は器用に箸を使って食事されます。私達は一足早く食事を済ませました。その人の箸の上手な使い方に感心し、思わず声をかけてしまいました。英語圏の方だと思い込んだのはまちがいで、エストニアの人だったのです。私達の下手な英語で何とか会話ができました。
話によると日本へ来たのは二回目で、今回は二週間の休みで来たとのことです。ヘルシンキから関空への直行便で来日されたそうです。日本が好きになり、前回は松本・高山・和歌山高野山・城之崎温泉・奈良・沖縄の竹富島を旅行されたそうです。今回は東京・大阪・京都を回られ、古いお寺や神社へも多く行っているとのことです。小さい時から高校を出るまでピアノを習っていて、音楽の道での仕事を希望し、エストニアのラジオ局で働いているそうです。
私がピアノ教師ということ、娘がフランスでピアニストとピアノ教師をしていることなどを話すと、音楽の話で盛り上がりました。その人もクラッシック音楽が好きで、私達に「好きな作曲家は誰ですか」と尋ねてこられ「ショパン・ベ-ト-ヴェン・フォーレ・ドボルザーク」と答えました。その後「日本の作曲家の名前を書いて下さい」と紙とペンを渡されたので「山田耕作・武満徹・芥川也寸志・黛敏郎・久石譲・加古隆・坂本龍一」と思いついた人の名前を書き上げました。後で落ち着いて考えたらもっとたくさんおられるのにと悔しく思いました。「坂本龍一は知っている」とのことでした。
その人の雰囲気に好感を持った私達は「ここからすぐのところにある私達の家へ来ませんか、お茶でも一緒にどうぞ」と誘いました。彼は少し驚きましたが、親切な日本人の夫婦と理解したようで「ありがとうございます」と言い、狭くむさ苦しい我が家へ来てくれました。
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