白か黒か、0か100か、決断を迫られた時、私は「いいかげん」が好きですと答えたいと思います。「いいかげんなやり方」「いいかげんにあしらう」など、無責任で悪い印象の方が強いと思いますが、元々は「好い(よい)加減」好ましい加減という意味でした。「いい加減の湯」は、程よい程度で好ましい意味です。
人との付き合いにおいて「いいかげん」はできません。真摯な態度が大切です。人と人とが信頼し合うことはとても重要です。「いいかげん」では信じ合えません。命に関わることも「いいかげん」にはできません。大切な命が失われることにつながるからです。仕事においても「いいかげん」はいけません。報酬をもらっている以上、責任と義務が伴います。
私の「いいかげん」は、家事に表れます。もし私の家事を採点する人が来たならば、私の家事は全部「いいかげん」という評価を受けるでしょう。とても100を目指そうとは思いません。それはプロに任せようと思います。女性の役割はたくさんあります。子供を育てながら仕事をし、家事をこなす女性が「いいかげん」にできるのは家事です。食べることは命に関わるので、根本のところは「いいかげん」にできませんが、掃除などは「いいかげん」で済ませないと体が持ちません。主婦役が倒れたら家庭経営は困難を極めます。夫と妻が力を合わせて自分達にできる範囲で充分です。もっともっとと思えばストレスが募ります。「いいかげん」でよしとする自分を作らねばなりません。肩の力を抜いて「いいかげん、いいかげん、これでよし」と思って毎日を生きることが一番だと思います。
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