自己覚知とは、自分を知ること。自分がどのような行動をとり、どのように考え、感じているかを客観的に意識し、多面的に理解することで、対人援助の場において援助者に求められることの一つです。
夫はA型、典型的な日本人であると私は思っています。夫に言わせると、私は奇人変人の類だそうです。私はAB型、夫に比べると日本人の中ではだいぶ変わっていると、自分でも自覚しています。
日本人の民族的特徴として、本音と建て前が挙げられます。本音は「いやだな」と思っても、建て前はみんなに合わせて右にならえとなります。人の目を気にします。ええかっこしいなのかもしれません。
その点、私は頑固者、しかし強情ではありません。信念を持って自分の強い意志を貫こうとするだけで、人に対して無理に押し通すことはありません。あくまでも自分の中の自分とのたたかいだからです。フランス在住十年の娘は「お母さんはフランス人よりフランス的」と言います。「ケセラセラなるようになる」「GOING MY WAY 我が道を行く」私のライフスタイルです。日本人的な「人にどう思われるか、よく思われたい」という意識が低いのかもしれません。「人にどう思われようと、私は私のやり方で生きていく」といった気持ちです。
テレビに登場する人達の中で、自分の意見・考え・気持ちをハッキリ、ズケズケ言う人に好感を持ちます。八方美人は嫌いです。本音がわかりません。「本心をそんなに隠してどうするの」と聞きたくなります。素直に正直にあからさまに、自分の心をむき出しにする人が好きです。
夫は無難な日本人です。如才なく、つきあい上手。器用に生きていきます。会社人間として生きるには、あくが強いと生きづらいかもしれません。人との調和が大切です。私は不器用な生き方です。私は一匹狼、ピアノ教師として独立独歩で四十年生きてきました。厳しく怖い教師だったと思います。でもその根底には、愛情と情熱があるので、生徒達もお母さん達も、私をよく理解してくれていました。長いつきあいの友人もいます。深い友情で結ばれています。私は血液AB型のRHマイナスで、二千人に一人のマイノリティ-な人間です。少数人間です。少数人間の私でも好かれています。
器用人間と不器用人間の夫婦の日常は、とても面白いものです。縁あっての夫婦ですが、相性というものは同類でないほうがよいのかもしれません。
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