2019年6月24日月曜日

ふるさとの風景(ハグロトンボ)


 先日から我が家の小さな庭に珍客の訪問があります。毎日来てくれます。ハグロトンボです。他所では見たことがありません。


 三重の家の前には、二級河川が流れています。後ろには田んぼへ水を引き込むための小さな川が流れています。その小さな川の向こうに続いて、実家の藪があります。子どもの頃には、その藪にたくさんのハグロトンボがいました。藪から坪庭へ、そして表庭へと、ハグロトンボは飛んできます。私にとっては、夏休みの思い出でした。他のトンボと違って、子ども心にもハグロトンボを採りたいとは思いませんでした。静かに飛んできて、静かにとまり、30秒に一回くらい黒い羽を2回静かに広げては閉じます。そのしぐさから別名神様トンボと言われているようです。







体の大きさは、少し小ぶりです。黒色のトンボは、何か意味ありげに飛んでくるのです。小さな体ですが、存在感を感じます。蛍のように短い時だけの命かもしれません。今、飛んできては小さな庭のいろんな草花にとまるハグロトンボを見て、子どもの頃を思い出しています。

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