2018年8月8日水曜日

子守歌


 子供を寝かしつける時に歌う歌が子守歌ですが、私は自分を寝かせつける時にも歌います。そのジャンルは広く、童謡、唱歌、フォークソング、歌謡曲など、何でも歌います。歌を歌うのが得意でもなく、上手でもありません。誰にも披露することはありません。そのことを知っているのは家族だけです。いつからか始まった習慣ですが、それは老化と関係があるように思います。視力も低下し、聴力も低下し、自然と行動にセーブがかかります。それまでは本を読んだり、音楽を聴いたり、ラジオ深夜便を聞いたりしていましたが、視力・聴力を駆使することに疲れを感じるようになりました。そこで思いついたのが自分のために歌う子守歌です。その効果は大きく、2曲あるいは5曲ぐらい歌うと眠ってしまっています。
目を閉じて歌うには、歌詞を覚えていなければなりません。歌詞をすべて完全に覚えている曲は数曲です。あとはすべてうろ覚えです。職業柄楽譜はたくさん持っています。その中でも一番のお気に入りは、日本叙情歌全集です。分厚い本が三冊で、合計600近い曲が載っています。欄外には曲の説明が載っています。その曲の時代背景も知ることができます。目を閉じて歌える曲の数を増やそうと、歌詞ノートを作りました。歌詞を書きながら、少しずつ覚えています。これらは脳活になります。そしてうろ覚えだった歌詞を読むと、詩として素晴らしいと感動します。一つ一つの言葉を選んで作詞したたくさんの作詞家に出会います。今はその作業が楽しみになっています。自分のために歌う子守歌は、眠れぬ夜にお薦めです。

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