子供たちにとっては六週間もある長い夏休みですが、早くも二週間が終わろうとしています。夏休みといえばラジオ体操です。以前は夏休み中ずっと行われていたと思いますが、今は短い日数となっているようです。私はラジオ体操の歌が大好きでした。一日の始まりを「新しい朝」と言っています。新しい朝は「希望の朝」です。「喜びに胸を開け、大空あおげ」と歌います。朝の冷気がある中でこの歌を歌うと、子供心にも一日の始まりの喜びを感じました。
幼い日の記憶の中には、飼っている牛のエサとなる草を朝早くから刈りに行ったという思い出の断片があります。父や母、兄、姉たちと、リヤカーにいっぱいの草を刈りました。子供でも、働いて汗を流すという労働の汗を経験しました。草いきれの中で嗅ぐ草の匂いも好きでした。家へ帰ると、祖母が朝食の用意をしてくれていて、賑やかに家族そろって食べました。遠い日の思い出です。
「早起きは三文の徳」という諺がありますが、それは小さい時からの実体験で尤もだと思っています。朝の冷気が心身に染み入ります。セミの合唱も朝早くから始まります。世の中が動き出し、騒々しくなる前のひと時です。至福のひと時と言っても過言ではありません。ポアロは勤め人の家庭で生まれました。私のような経験はありません。イコール夜型人間です。朝の早い時間帯に活動することはできません。それは一生変わりません。朝の冷気を吸うという経験も無いようです。私から言えば、何とももったいないことのように思えます。早朝は頭も冴えています。自分の持っている力以上のものが、発揮できそうです。批判するわけではありませんが、太陽が高く昇ってからの目覚めは本当にもったいないことだと思います。
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