我が家の小さな庭には、いろんな生き物が住んでいます。又訪れてくれます。季節によって違いますが、カエル、ホタル、チョウチョウ、カメ、ミミズ、トカゲ、虫たち、鳥たち、たまにモグラもきます。先日はクワガタの訪問がありました。お腹を上にして足をバタバタ動かしています。なかなか元の体勢に戻れそうもありません。ポアロがつかんで草の上へおいてやりました。しばらくじっとしていましたが、少しずつ動き出しました。私達は観察をしながらちょっかいを出しました。そばにある草を角のようなハサミの間におくと、おもむろに挟みました。そしてこれは自分の興味あるものではないとわかると、挟むのをやめて落としました。
このクワガタはまだ若いようで、甲羅が美しく光っています。しっとり感があります。しばらく様子をうかがっていましたが、そのあと歩き出し、飛び始めました。都会の住宅では、なかなか目にすることのないような光景です。以前住んでいた家には、ツバメが巣を作り、私達家族は、その子育てやヒナ達の巣立ちまでを見ることができました。親ツバメが巣作りから始め、卵を抱き、ヒナがかえるとエサを運び、巣立つ時には少しずつ巣から飛び出すことを教え、飛び方も距離を少しずつ伸ばし、上手に独り立ちできるように指導します。その全ては二羽の親ツバメの共同作業です。まるで物語を紡ぐような感動する姿です。今はめったに見ることがなくなった玉虫も、十五年ほど前には姿を見せてくれました。ポアロは、子供の頃に夢中になった、カブトムシ獲りのことを話してくれました。クワガタは珍しくて獲ったことがないといっています。遠い日の思い出です。
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