先日突然ですがフランス語のレベルアップテストを受けました。語学教室で英会話とフランス語会話を習っている私は、予習復習もせず遊びに行っているといつも豪語していました。普段外国の人と対面で話すことのない私は、語学力はなくても短い時間に集中して、脳活に結び付くことを期待して楽しんできました。国際交流でもあり、知らないことを知るという喜びもあり、レベルアップは望んでいませんでした。ところが突然フランス語講師から「テストを受けて下さい」と言われ、予想していなかった私はびっくり仰天でした。遊び感覚で受講している私は、フランス語会話はちんぷんかんぷんなのです。昔頭に入ったいくつかの決まったフレーズがあるだけです。レッスンの時は、教えてもらう会話を話していますが、教室を出ると何も頭に残っていません。復習もしないので身についていません。そんな私がテストを受けることになるとは、青天の霹靂です。始めは「テストを受けることは考えていなかったので」と言っていたのですが、よく話を聞くと、テキストの入門レベルは終わっているので、レベルアップをしないと先に進めないようなのです。講師は「大丈夫、大丈夫、心配ないよ」と言ってくれましたが、頭に何も残っていない私は、こんな状態ではテストを受けられないと思いました。
そんなことで私のにわか勉強が始まりました。今まで習ったところを調べると、たくさんの単語やフレーズがあります。テストとなるとこれらを頭に記憶させねばなりません。単語の一つずつを電子辞書で調べるという作業が始まりました。若い時とは違います。視力は衰えています。天眼鏡を使い気長にノートに書いていきます。それでも子供たちがよくいう「わけわからんしー!」といった気分です。フランス語のややこしさは、男性名詞、女性名詞、それによって冠詞も動詞も読み方も変わります。発音も難しくなかなか言えません。普段は適当にもの言う生徒ですが、普段とは違います。にわか勉強とはいっても時間に制限があります。自分なりに努力をし、記憶もしたつもりです。つもりはつもりです。確実にどれだけ記憶できたのかは別物です。実際に記憶できているのかはわかりません。最後はあきらめの境地です。自分にできる努力はしたと思うのだから、これでテストに臨むしかありません。
ということで本番を迎えました。テストはテレビ電話です。時間は20分です。馴染みのいつもの講師でした。馴染みのいつもの講師が画面に映ると少しほっとしました。筆記のものはありません。覚えたつもりの単語もフレーズも咄嗟には出てきません。少し助け船が出ます。あっという間にテストは終わりました。緊張して汗をかきました。終了して少し待つと、スタッフが結果を教えてくれました。「高い評価が出ていますよ!発音がきれいで語彙も豊富と書かれています」と、すごいお世辞を言ってくれました。このお世辞には笑い転げます。お世辞とわかっていても褒められると嬉しくやる気が出てくるというかわいい人間です。にわか勉強をしてフランス語が少し近づいてきた気がします。今回約四半世紀前に短い期間ですが習った時のノートも引っ張り出してパラパラ見てみました。頭に記憶されてはいませんが、結構習っていたのだと再認識しました。3年前には、今の講師に習いましたが、この時も続きませんでした。ということで私は入門レベルにずっといたということになります。やる気が出てきた今回のレベルアップテストです。なんとか続けて少しずつですが喋れるようになりたいと今は思っています。
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