最近知った言葉に「高品質低空飛行」があります。私達の子供世代から増えてきているそうです。欲しい、手に入れたいと思う気持ちが低く、あくせく働かないで、自分の考える人生を生きるのだそうです。「家も持たず、車も持たず、収入は少なくても自分の時間はたっぷりあり、その時間を自分の思い通りに過ごす」のが高品質低空飛行と捉えているそうです。日本の将来を考えた時、上昇志向でないこういった考えの人が増えると、日本の活力が落ち日本自体が低空飛行に陥るのではないかと危惧してしまいます。
人生は一度きりです。人生は戦いです。人との戦いではありません。自分との戦いです。人それぞれに無限大の力があります。一生をかけて自分の力に挑むのが人生だと思います。自分への挑戦を早々と諦めて、上昇志向も持たず、考え方をすり替えているのではないでしょうか。
上昇志向は、お金や物だけではありません。自分へのあくなき挑戦を続けていることに付随するものです。力がつけば人のために世の中のために、その力を発揮することができます。オリンピックやパラリンピックで、選手達が自分への挑戦を続ける姿に、人々は感動し胸を熱くします。「少年よ大志を抱け」と、クラーク博士も言っています。「世の中の傘になれよと教えてくれたおふくろさん」という歌もあります。卒業式で歌った「仰げば尊し」には、「身を立て名をあげやよ励めよ」という歌詞もあります。自分の力を早々と見くびって、低空飛行に満足し、狭い視野しか持たずというふうに思ってしまいます。もっともっと広い世界を見るという視野を持ち、自分に厳しく人に優しく、懐の大きな人間を目指し、高品質高空飛行を目標にして生きてほしいと願います。
0 件のコメント:
コメントを投稿