今我が家のリビングでカニサボテンが満開となっています。濃いピンク色のカニサボテンです。十一月下旬に一輪が開花したので、すぐ満開になると思っていたのですが、いっこうにその気配はなく、固いつぼみのままで三週間以上経過しました。そしてやっとのことで今日満開となりました。同じ鉢に咲く花にも、一輪一輪個性があるように感じてしまいます。満開となったカニサボテンは、華やかで賑やかで、リビングで大きな存在感を示しています。とても美しい姿です。
このカニサボテンは、今から十年ほど前、私の誕生日にポアロ(夫)から贈られたものです。それ以来毎年きれいな花を咲かせ続けています。カニサボテンは、岡山で七年、京都へ引っ越して三年、私達と共にあります。切り花をいけこむ「生け花」は、人の手によって形を作り上げていきますが、鉢花は自然そのままです。あるがままの姿で私達を楽しませてくれます。長年「生け花」になじんでいる私ですが、美しく咲いている花を切るということに、心の中では抵抗を感じていました。「生け花」は人によってその技術がまちまちなので、出来上がった作品は千差万別です。二つとして同じものはありません。鉢花の美しさは、見る側が観客になって唯々楽しませてもらっているという感じです。我が家のカニサボテンが、来年も再来年も元気に咲いてくれることを願っています。
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