2016年12月1日木曜日

紅葉便り―番外編(高島2)

 新・日本街路樹百景にも選ばれているマキノ高原のメタセコイア並木の紅葉を見てから、琵琶湖の最北端の海津で湖岸にでました。海津は旧北國街道の要衝で日本海側の産物を京都に送る港町として栄えたそうです。湖北は静かなたたずまいで湖面にはたくさんの水鳥がいました。

今津から竹生島へ向かう船

湖西の山並みがよく見えます

海津の港町 山は針葉樹と紅葉が入り混じっています

「水辺の景観」に指定された海津浜の石積み(江戸時代)

街道沿いの家

湖岸道路を反時計回りに走り今津に寄りました。有名な「琵琶湖周航の歌」は、大正6年にこの今津で生まれました。

「琵琶湖周航の歌」

   われは湖の子 さすらいの
   旅にしあれば しみじみと
   のぼる狭霧や さざなみの
   志賀の都よ  いざさらば

   松は緑に   砂白き
   雄松が里の  乙女子は
   赤い椿の   森蔭に
   はかない恋に 泣くとかや

   浪のまにまに 漂えば
   赤い泊火   なつかしみ
   行方定めぬ  浪枕
   今日は今津か 長浜か

 私の大好きな歌です。私の結婚披露宴で、義兄二人と兄が歌ってくれたことを思い出しました。第三高等学校(現在の京都大学)水上部(ボート部)で生まれ、三高の代々の学生たちによって歌い継がれて広まっていったのだそうです。JR近江今津駅の近くに琵琶湖周航の歌資料館があり、今津港には記念碑が建っていました。
 今津には有名な建築家であるヴォーリズ資料館がありました。ウィリアム・メレル・ヴォーリズは、アメリカ合衆国に生まれ、日本で多くの西洋建築を手がけた建築家です。(1880~1964)ヴォーリズ設計の歴史的建造物で、今津教会会堂や旧今津郵便局が並ぶヴォーリズ通りにあります。






ヴォーリズは建築家でありながら実業家としても活躍しました。ずいぶん前から誰にもよく知られているメンソレータムを広く日本に普及させました。以前、近江八幡市に行った時にはヴォーリズ記念館やヴォーリズ記念病院を訪問しました。

私達は、琵琶湖を見ながら古い今津の街並みの中を南へと走りました。

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