2016年12月12日月曜日

実像・虚像

 先日NHKの朝の番組で俳優の草刈正雄さんを拝見しました。大河ドラマ「真田丸」の主人公真田幸村の父、真田昌幸を演じておられたのでなじみのある方です。あと少しで「真田丸」は終わりますが、我が家はこの一年「真田丸」で盛り上がりました。フランスに住んでいる娘カップルも大ファンで、録画しては何話ずつかDVDに入れて送っています。夏のバカンスで帰国した時には、幸村ゆかりの地を皆で訪ねました。大阪真田山公園、九度山、高野山へも行きました。

 テレビの画面に映る俳優の姿は虚像です。役を演じておられるのです。しかし観ている側にとっては、つい俳優の実像を重ねてしまいます。描かれている真田昌幸像はとても魅力のある人間でした。先日テレビで素の草刈正雄さんが話されていることに感銘を受けました。「私にとって家族が一番です」と言われたのです。アナウンサ―の女性が「草刈さんぐらいの年齢の方達の中には、仕事が第一と言われる人も多いようですが」と質問すると、草刈さんは「私は母と二人暮らしだったので、たくさんの家族にあこがれていて願いでもあったのです。家族が第一です」と言われました。私は感動しました。「ぶれない自分をしっかり持って生きていきたい」と話されました。私は大ファンになりました。今の日本では少なくなってきている人だと思いました。「ぶれない」とは、しっかりした信念を持ち、自分が自分を律する言葉です。たくさんの誘惑や甘い言葉に惑わされ、自分を律する力が弱くなっている現代人です。男性であれ女性であれ、人間として「ぶれない」人が魅力ある人だと思います。

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