2016年12月30日金曜日

一年の終わりに

 今年もいよいよ明日で終わりです。一年の過ぎる速さが歳を重ねるごとに早くなってきています。一年を感じる数値が(1/年齢)になっているからですね。百歳の方は(1/100)の速さで一年が飛んでいくのでしょうか。春夏秋冬があっという間に過ぎていくのはもったいないような気がします。ライフサイクルを考えた時、人生の春、夏は、立ち止まることもないほど、明るい未来への希望に満ちあふれていたように思います。充実期が過ぎ、穏やかな秋になり、思索も深まります。目の前には厳しい冬が待っています。明るい未来への希望とはほど遠いものです。それでも人生の旅路は最期まで続きます。
 先日テレビで観た映画「天国から来たチャンピオン」(1978年)には考えさせられました。才能ある若きフットボール選手が、不慮の交通事故で将来を断たれます。現世と天国の中継地点に人々は集まり、飛行機に乗って天国へと飛び立つのですが、主人公はそれを拒否して他人の体に入り込み、自分の夢を実現するために生きるのです。そこで描かれていたのが、人の命にピリオドが打たれる時には、「最期」と「可能性」の二種類があるというものです。「最期」は天国へ行くというもので、「可能性」は天国への可能性があるということで決定ではないのです。主人公は「可能性」の方だったので、フットボールの大きな試合に出たいという思いを懇願して戻ってきたのです。主人公が夢を実現するために入り込んだ他人は大富豪で、彼はいろんなことを実行していきます。そして最後にはチャンピオンになるため、フットボール選手の体に入り込みます。恋人となる女性にも出会います。映画は全体を通してコミカルに描かれていました。

 最後になりましたが、この一年私のブログを読んで下さった皆様に感謝します。これからもより深く思索を続けたいと思っています。


 新しい年が良い年でありますように!

2016年12月29日木曜日

徒然に想ううた(短歌三首)


雨が降る 人の心に 雨が降る

     しとしとしとと 梅雨のごとくに



空仰ぎ 飛行機見とれ 心飛ぶ

    かの地あの地へ 自由自在に



テレビ見て 心に響く 言葉あり


      融通無碍な 人の生きざま

2016年12月28日水曜日

重宝しています

 最近我が家で愛用している調味料があります。食材を調理して混ぜるだけで出来上がりです。某食品会社が発売しているもので、種類は豊富でざっと60種類はありそうです。







 ポアロ(夫)がアメリカへ行った時に、初めて食べたという「ジャンバラヤ」がとてもおいしかったとのことで、私も挑戦することにしました。私は「ジャンバラヤ」という料理名になじみはありませんでしたが、調味料一つで簡単に作れることを知り、大ファンになりました。「ジャンバラヤ」はアメリカ南部の郷土料理でカーペンターズの歌でも有名です。その日によって、上にのせるものをいろいろ替えて豪華にもできます。バリエーションが豊富です。その他にパエリア、ハンバーグ、香草焼、ステーキ、ジャーマンポテト、じゃがいものガレットなど、いろいろあって助かっています。

2016年12月27日火曜日

街の薫り

 道を歩いているといろんな薫りに出会います。京都には老舗のお店がたくさんありますが、その一つ、香のお店はずい分離れた所からその存在に気づきます。長い歴史がその地に根づき街の薫りとなっています。
 私の住んでいるエリアにも老舗のお店が多くありますが、自宅の玄関のドアを開けると、その日の風向きによって、お茶のいい薫りがします。100m以上離れた老舗のお茶のお店ですが裏に製茶場があり西風が吹くと町内に漂ってきます。お茶の薫りで心が和みほっとするのは、日本人らしいなとつい笑みがこぼれます。実家の茶摘みの光景が、父や母の笑顔とともによみがえります。大好きな薫りです。
 小さいお店ですが、行列ができるほど観光客が集まるフランス料理店の薫りは、フランスへ行ったような感じです。バター、魚、肉のおいしそうな薫りには食欲をそそられます。ついつい足を運んでしまいます。
 うどん屋、そば屋の近くには、出汁の薫りが流れています。昆布、鰹節、煮干しから取るほんまもんの出汁です。こちらも食欲がそそられ、お店へ入ってしまいます。
老舗のすき焼きで有名な店からは、すき焼きのいい薫りがしてきます。こちらは値が張りそうで、そう簡単には入れません。
家の近くを10分ほど歩くと数件のパン屋さんがありバターとイースト菌の薫り、フランス料理店の隣の漬物屋さん、角を曲がるとお寿司屋さんの酢の薫り。古書店や骨董屋さんからは、古い時代を感じさせる薫りがあります。

街と薫り、店と薫りを調べ上げたら面白そうです。

2016年12月26日月曜日

墓参

 先日我が家の野良部の部長(娘)が、この日のために育ててくれた寒菊を持ってお墓参りに行ってきました。寒菊は厳しい寒さの中で花を咲かせる菊です。枝がぐんぐん伸びてどうなることかと、突然変異なのかと思っていたのですが、十二月に入ってその名の通り、きれいな花を咲かせました。とてもいい薫りの花です。花の色は黄色です。供花としての緑の葉物の中で、黄色い寒菊はとても映えています。 



 婚家のお墓は、実家のお墓の隣にあります。お墓同士が同じ町内にある感じで、お墓参りする私達は助かっています。春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸、お正月を迎える前など、年四回のお墓参りを続けています。他には法事の時です。私は子供の頃から祖母や父、母のお供をして、よくお墓参りをしました。結婚してからは、娘達をつれてお墓参りをしてきたので、娘達も菩提寺には親近感を持っています。お墓の掃除をして、線香、供花をあげ、墓石に水をかけて手を合わせ、亡き人達に想いを馳せます。御先祖様はたくさんおられるので、顔を合わせたのは、義父と、祖父母と父母だけです。愛する人達はここに眠っていると思うと、心の安寧を得られます。自分の命の源のような気がします。

 現世と来世、生と死、死後の世界、菩提寺、お墓についての捉え方や考え方は、人それぞれですが、私はお墓の大切さを強く感じます。命あるものは、旅を終えて最期は土に還ると考えているからです。最近では、散骨(海、山、樹木葬)墓じまい(お墓を廃して墓地を寺に返す)など、社会問題の一つになっているようですが、これらも時代とともに変わりつつある社会現象だと思います。

2016年12月24日土曜日

クリスマスカードをあなたへ

 私のブログを読んで下さる方が、累計で二万人を超えました。本当にありがとうございます。毎日と欲張らず、気楽に気軽に自分のペ―スで細く長く続けたいと思っています。

 今日はクリスマスイブです。宗教色は抜きにして、日本人らしい行事の一つとして楽しみたいと思います。今年ご近所で出会った、お気に入りの歌うサンタ、踊るサンタ(身長120cm)を、クリスマスカードとして贈ります。


                        Merry Christmas


パソコンの方は動画でお楽しみください!


2016年12月23日金曜日

徒然に想ううた(短歌三首)


年の瀬に 何を想うか 人は皆

     喜怒哀楽の 走馬灯絵図



誰も知る 上り坂あり 下り坂

     まさかの坂も 踏み越え進む



二人して 生きた証は 何ぞえと


     子に孫増えて 子孫繁栄

2016年12月22日木曜日

徒然に想ううた(短歌三首)


翁言う 過ぎ行く日々は 早すぎて

       正月去って またも正月



媼言う 二人にあった 若き日々

       いつのまにやら 霧の彼方へ



去りゆくも 迎えも楽し 歳月の


     出会いと別れ 重ね重ねて

2016年12月21日水曜日

あと一言お願いします

 先日コンビニで買い物をした時のことです。いくつかの飲み物やお菓子を買おうと思ってレジへ行きました。電子マネ―カ―ドでの支払いです。若い女性店員が「残高、不足しています」と言うので「ここでチャ―ジできますか?」と尋ねて私は一万円をチャ―ジしました。そのあと彼女は商品とその領収書であるレシ―トをくれたのですが、チャ―ジした領収書はくれません。彼女はそのレシ―トを店長と思われる年配男性に「あのこれ」と言いながら見せています。私はわけがわからないまま、チャ―ジした領収書はもらわないとと思っていたところ、店長らしき男性が「とりあえず領収書お渡しします」と私に言い、カゴを手に持ってあわてて店内を走っていきます。私は領収書はもらったことだし帰ろうかと思いましたが、店長らしき男性の不可思議な行動を不審に思い、女性店員に「もう帰っていいですね」と言うと「ちょっとお待ち下さい」とのことです。何が起こっているのか何も知らない私は、何事かしらと思いながら待ちました。数分後、男性は汗をかいて戻ってきました。「お待たせしました。どうぞこれを」と言いながら、缶コ―ヒ―にチョコレ―ト、クッキ―を渡してくれたのです。私は恐縮しながらも突然プレゼントをもらって、予想していなかっただけに嬉しく、お礼を言ってコンビニを出ました。それでも何故プレゼントをもらったのかまだわかりませんでした。家へ帰ってから、チャ―ジのレシ―トの下の方に「抽選でプレゼント」と書かれているのを発見し納得しました。私がチャ―ジしたそのことが、当たりくじとなりプレゼントが出たのです。女性店員も店長らしき男性も、そのことについての一言はありませんでした。チャ―ジと抽選とプレゼントの情報を、何一つ知らなかった私がおめでたき人なのでしょうか。女性店員も店長らしき男性も、私が全てを知っていてチャ―ジしたものと思い込んでいたのかもしれません。「当たりですのでプレゼントがあります」の一言を聞いたら、私は全てを理解できたと思いますが、笑い話のような光景でした。

2016年12月20日火曜日

思い出の花(カニサボテン)

 今我が家のリビングでカニサボテンが満開となっています。濃いピンク色のカニサボテンです。十一月下旬に一輪が開花したので、すぐ満開になると思っていたのですが、いっこうにその気配はなく、固いつぼみのままで三週間以上経過しました。そしてやっとのことで今日満開となりました。同じ鉢に咲く花にも、一輪一輪個性があるように感じてしまいます。満開となったカニサボテンは、華やかで賑やかで、リビングで大きな存在感を示しています。とても美しい姿です。





このカニサボテンは、今から十年ほど前、私の誕生日にポアロ(夫)から贈られたものです。それ以来毎年きれいな花を咲かせ続けています。カニサボテンは、岡山で七年、京都へ引っ越して三年、私達と共にあります。切り花をいけこむ「生け花」は、人の手によって形を作り上げていきますが、鉢花は自然そのままです。あるがままの姿で私達を楽しませてくれます。長年「生け花」になじんでいる私ですが、美しく咲いている花を切るということに、心の中では抵抗を感じていました。「生け花」は人によってその技術がまちまちなので、出来上がった作品は千差万別です。二つとして同じものはありません。鉢花の美しさは、見る側が観客になって唯々楽しませてもらっているという感じです。我が家のカニサボテンが、来年も再来年も元気に咲いてくれることを願っています。

2016年12月19日月曜日

遠く去りゆく記憶

 歌大好きおばさん、といっても人前で歌うのではなく、一人こっそり口ずさむ私です。童謡から唱歌、青春歌謡、Jポップスまで、自分の好きな歌、気に入った歌の歌詞の一番は口ずさめます。料理、掃除、など家事をしながらいつも口ずさんでいます。先日のこと、日本の昔話の歌を歌おうと思ったのですが、お話しについては記憶がよみがえるものの、歌が出てきません。歌詞やメロディ―を断片的には覚えているのに、通して歌えません。あわててネットで調べました。
 仕事、家事、子育てにフル活動のその頃は、まさに真っ赤に燃える人生の夏の真っ只中でした。子供が一人、二人と生まれて、忙しい中でも、日本の昔話を読み聞かせ、歌も歌い、子供もすぐに覚えて一緒に歌ったりしました。今では、昔話を読み聞かせるお母さんは少なくなっているようですが、昔話が教えてくれる大切なことがあると思っています。
「花咲かじい」・・・心優しき正直者には福が来る
「一寸法師」・・・・小さな体におおきな望みを持って、弱きを助け悪に立ち向かう勇気の      大切さ
「桃太郎」・・・・みんなと力を合わせ正義に立ち向かうことの大切さ
きりスズメ」・・・善は何よりも強い
などいろいろあります。いつか新聞に日本昔話のベスト20が載っていましたので参考ま
でにベスト10を書き上げておきます。
(1)鶴の恩返し
(2)浦島太郎
(3)桃太郎
(4)花咲かじいさん
(5)一寸法師
(6)猿かに合戦
(7)わらしべ長者
(8)舌きりすずめ
(9)かちかち山
(10)こぶとりじいさん
 
 私がよく口ずさむ歌は「金太郎」「浦島太郎」「桃太郎」「花咲かじいさん」「一寸法師」です。歌詞を忘れないように遠く去りゆく記憶を時々確かめながら歌いたいと思っています。



2016年12月16日金曜日

京都(ご近所のイルミネーション)

 またいつもの季節がやってきました。クリスマスまであと一週間となり、夕闇迫る頃には、街のあちこちに美しいイルミネーションが点灯されます。行き交う人達の足を止め、人々の目を楽しませてくれています。また美しい光の祭典をカメラに収めている人もいます。家の近くのホテルは1882年の創業です。毎年のことながら美しいイルミネーションが飾られると、早くもこの季節が来たのだと、一年が過ぎる速さに驚いてしまいます。




 河原町通りの両側にも、きれいなイルミネーションが灯ります。

寒い日も暖かく感じます

 老舗の雑貨店のイルミネーションもとても美しいものです。


 市役所前の地下商店街やもう一つのホテルでもかわいいサンタが飾られています。

地下街の歌うサンタ

ホテルロビーのいらしゃいサンタ

すぐ近くの洋品店(店名がCAPTAIN  SANTA)です

 ニュースでは、京都市内のあちこちで催されている光の祭典を紹介しています。ロームに続いて今年から京セラもイルミネーションを始めたそうです。以前ブログに書きましたが、ロームのメタセコイアに取り付けられたイルミネーションは、本当に素晴らしいものです。たくさんの見物客が押し寄せています。



企業や街のイルミネーションはとても華やかですが、教会には派手さはありません。河原町通りの繁華街に大きな教会がありますが、とても質素な感じです。「表面ではなく中身が大事だよ」と言っているようです。



師走に入り何となく気ぜわしくなっている私ですが、美しいイルミネーションに気持ちは高揚し、過ぎ行くこの一年を名残り惜しむといった心境です。

2016年12月15日木曜日

京都-ホテル建設ラッシュ

 京都では数年前から外国人観光客が急に増えて神社仏閣などの観光地はもちろん、バスに乗っても外国人の方がいっぱいで運転手さんも対応に四苦八苦の状況が続いています。アメリカの旅行雑誌では昨年まで2年間京都が第1位に選ばれていましたが今年は6位に下がってしまいました。その理由は観光地では人が一杯でゆっくり見ることができないということとホテルなどの宿泊予約が取れないということらしいです。私たちもヨーロッパの観光地に行った時に美術館などが長蛇の列で見られずがっかりしたことや、予約が必要だったりすることがありました。京都市も民泊は禁止していますがホテル新設を民間にもお願いしている状況です。今年になって近くでもゲストハウスが数件、新設・改築が始まりました。
住宅の多い地域にもゲストハウスが工事中

ホテルについては鴨川沿いの眺めのいい場所に昨年着工したホテルがまもなく竣工しそうです。


 河原町沿いでは古い映画館が20年ほどそのまま放置されていたのが急にホテル新設の工事が着工しました。河原町から木屋町までの細長い敷地です。さらにそのすぐ近くでは小さな敷地にもかかわらずホテル工事が着工しました。

奥行きの長い敷地です(もとは映画館)

狭い敷地ですがホテル着工
 河原町に以前からあったホテルも解体しての全面建て替えが着工しました。


 寺町京極では古い映画館と銭湯、スーパーが解体されてホテルとして今年の夏に部分竣工、残りは来春オープンのようです。

寺町通側は部分的に竣工


京極六角の公園前はもう少しで竣工(もとはスーパーダイエー)

烏丸御池では元NTTの古い建物を周囲に残してその中庭に大型のホテルが着工しています。さらに昨日のニュースでは清水坂近くにある市の小学校跡地の開発募集をしたところ、既存建物を残したホテル計画が採用されたとのことです。その記事では宿泊は10,000室不足しているとのことです。

ホテル以外でもおもてなしの対策は市も民間も色々と必要だと思います。




2016年12月14日水曜日

師走

 師走に入って早くも二週間が過ぎました。デパート、スーパー、商店街では、お歳暮やクリスマスプレゼントの商戦が繰り広げられています。お歳暮に関しては11月から早割引でお客さんを取り込もうと必死です。私もそれにのっかり、早々送り先様からお礼の連絡が入ったところです。
 先日今年の漢字が発表されました。京都市東山区にある清水寺の師走の恒例行事となっています。一年の世相を漢字ひと文字で表す今年の漢字は「金」が選ばれました。リオデジャネイロオリンピックや政治とカネの問題にちなんで選ばれたそうです。「金」が選ばれたのは今回で三回目とのことです。
 師走に入って私がまず始めにしなければならないことは、年賀状書きです。書く前に今年頂いた年賀状を出してきてチェックです。住所変更された方はおられないか確かめながら、年に一度のあいさつを顔を思い浮かべながら読みふけります。そこで時間がだいぶ経過してしまいます。それから新しい年の始めに届く年賀状の文面を考えます。出来上がったらパソコン入力し、印刷をポアロ(夫)にしてもらいます。今の時代はメ―ルでのあいさつが多くなり、年賀状の売れ行きはずいぶん減っているそうですが、私のお正月の楽しみは年賀状です。年賀状の受け付けは15日からです。早速投函しに行こうと思います。

 年賀状を投函したら、片付や掃除をして、お正月を迎える準備をしなければなりません。世の中のせわしなさに突き動かされ、何とか動こうと思っています。

今日は朝から北風が吹き銀杏の葉が散り、簾も飛びそうです!

2016年12月13日火曜日

「紙飛行機」

雲一つない青空を
紙飛行機が飛んで行く
北へ南へ
東へ西へ
ゴ―ッゴ―ッと
音だけを残して

空を見上げているのは
私だけだろうか

青空を紙飛行機が飛ぶ
あっちにも
こっちにも

私の視界に
五機が飛び交う

たくさんの人を乗せて
どこの地を目指すのか

寒いところへ
暖かいところへ

季節は夏?
季節は冬?
それとも春?秋?

紙飛行機はあこがれ
自由に
軽やかに
大空を飛ぶ

私の想いを届けてほしい
あの人の元へ

紙飛行機に願いを託し
大空を仰ぐ

雲一つない青空を
紙飛行機が飛んで行く
北へ南へ
東へ西へ
ゴ―ッゴ―ッと

音だけを残して


2016年12月12日月曜日

実像・虚像

 先日NHKの朝の番組で俳優の草刈正雄さんを拝見しました。大河ドラマ「真田丸」の主人公真田幸村の父、真田昌幸を演じておられたのでなじみのある方です。あと少しで「真田丸」は終わりますが、我が家はこの一年「真田丸」で盛り上がりました。フランスに住んでいる娘カップルも大ファンで、録画しては何話ずつかDVDに入れて送っています。夏のバカンスで帰国した時には、幸村ゆかりの地を皆で訪ねました。大阪真田山公園、九度山、高野山へも行きました。

 テレビの画面に映る俳優の姿は虚像です。役を演じておられるのです。しかし観ている側にとっては、つい俳優の実像を重ねてしまいます。描かれている真田昌幸像はとても魅力のある人間でした。先日テレビで素の草刈正雄さんが話されていることに感銘を受けました。「私にとって家族が一番です」と言われたのです。アナウンサ―の女性が「草刈さんぐらいの年齢の方達の中には、仕事が第一と言われる人も多いようですが」と質問すると、草刈さんは「私は母と二人暮らしだったので、たくさんの家族にあこがれていて願いでもあったのです。家族が第一です」と言われました。私は感動しました。「ぶれない自分をしっかり持って生きていきたい」と話されました。私は大ファンになりました。今の日本では少なくなってきている人だと思いました。「ぶれない」とは、しっかりした信念を持ち、自分が自分を律する言葉です。たくさんの誘惑や甘い言葉に惑わされ、自分を律する力が弱くなっている現代人です。男性であれ女性であれ、人間として「ぶれない」人が魅力ある人だと思います。

2016年12月9日金曜日

徒然に想ううた(俳句三句)



炬燵出し 入りぬくぬく 賀状書き



















友の親 届く喪中は 皆白寿



















ペダル踏み 小春日和の 里山へ


2016年12月8日木曜日

初冬の景色(生き物ばんざい)

12月の木々は北風で丸裸。2階の窓から柿の木が見えます。葉はすでに落ちていますが柿の実は川岸なのでとる人もおらず30ケほど残っています。午後の弱い日差しの中、近くの大木を定宿にしているヒヨドリが大騒ぎをして柿の実に取り付いてついばんでいます。下にぶら下がった柿を食べるのはなかなか難しいようです。揺れない実の上に降り立ってうまく食べているのもいますが、実の上の枝にとまって逆さにぶら下がって食べるのが常套手段のようです。 
枝と実の間が離れている場合は逆立ち状態になります。枝も細い場合は不安定なのでハチドリのように空中にホバリングしながら実をつついたりしているものもあります。



下から狙っています

もう少しの感じ

これが普通の食べ方
 ヒヨドリがこの木を離れるとたちまち違う集団が飛来します。30羽ほどの腹が白い集団です。ムクドリのようです。数が多すぎて枝がしなります。柿の実を食べ始めると先客のヒヨドリが追い払いに来ます。たちまち集団は飛び去ります。ヒヨドリは自分たちの餌場としているのでしょうか?ちなみにカラスは下に落ちた柿を食べています。

左からムクドリの襲来

ヒヨドリのいない間に急いで食べています


2016年12月7日水曜日

「耳をすませば」


耳をすませば何が聴こえる
人の声が
鳥のさえずりが
木々のささやきが聴こえる

耳をすませば何が聴こえる
水が
風が
流れる音が聴こえる

耳をすませば何が聴こえる
鳥たちが歌う
木々が歌う
野中の花が
草たちが歌う
みんなのコーラスが聴こえる

耳をすませば何が聴こえる
みんなのハ―モニ―
素晴らしいハ―モニ―

みんな一緒
みんな仲間
今を生きる仲間


私を励ます歌が聴こえる