2015年6月18日木曜日

追憶の日々

 先日ポアロ(夫)の元に、大学時代の自動車部の仲間からメールが届きました。学園ストがあった時代で、ポアロは卒業までは在部していません。少し早目に退部していますが、クラブの同窓会への誘いを受けました。三年前に一度参加しています。今回の連絡は、今年の秋に一泊二日でゴルフをしようというものです。「よろこんで」と返信しました。自動車部が遠征した時の、懐かしい写真がたくさん添付されていました。自分達の子供の年齢を下回り、孫に近いほどの年齢の若者達の写真です。二人で写真に見入ってしまいました。
 
左は懐かしい「たて目のセドリック」右は「クラウン」

 仲間の名前や性格や出身地、そして社会へ飛び立った時の話など、ポアロが説明してくれます。四十五年も遡る話です。その頃に私も一度会った人も二人います。社会へ飛び立ち、退職する日まで、皆それぞれに働き続け、子供を育てて頑張ってきました。感無量です。秋の一泊二日のゴルフ大会、今から楽しみです。四十五年もの歳月を経て再会する仲間です。あの人がどんなおじさんに、いえおじいさんに、どんな風貌になっているのでしょうか。ワクワクします。仲間達の写真をたくさん撮ってきてほしいと、ポアロに頼んでいます。

大学を出発

能登へ向けての遠征(大きなトラックがオーバーヒート)

当時はまだ車は少なかったそうです
 私は女性。男性のことはよくわかりません。女性と男性では、話題も違うようです。リタイアした男性達に、興味関心好奇心いっぱいの私です。日々の暮らし、趣味、生き甲斐、これから先の人生について考えていること、計画していることなど、みんなにインタビューしたいほどです。社会へ出てからのそれぞれの人生には、運、不運もあったことでしょう。自分の望むとおりに大成した人、そうでない人、本当に人生いろいろ、生き様いろいろだと思います。人生には喜びも悲しみもあります。そしてそこには悲哀が滲んでいます。1952年(昭和27年)公開の映画「生きる」を思い出します。監督黒澤明、主演志村喬で、男の人の人生を描いています。モノクロです。黒澤作品の中でも、そのヒューマニズムが頂点に達したと評価される名作とのことです。

 ポアロの青春時代とともに、私の青春時代も蘇ってきました。ピアノひとすじに打ち込み没頭し、ピアノが恋人と言っていた私の青春時代。「燃えろ青春」でした。人生を共に歩く人は理系の人。車が好きで運転が上手な人。学生時代に自動車部に入っている人。頭に理想像を描いていました。このことは兄を通して異性を見ていたのかもしれません。ブラザーコンプレックスだったのかもしれません。私の好きな車、学生時代の自動車部、それがそのままポアロの古い仲間に結びつきます。二人で追憶の日々を過ごしています。

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